【スパイファミリー】漫画表紙の椅子を徹底解説!名前・値段・特徴

スパイファミリー (SPY×FAMILY) の原作漫画の表紙には、どの巻も個性的なデザインの椅子が描かれています。

登場キャラクターが座るそれぞれの椅子、実はいずれもデザイナーズチェアの名作とされるものばかり。

これらの椅子を知ることで、より深くスパイファミリーの世界観に浸ることができます。

この記事では、スパイファミリーの原作漫画の表紙に登場する椅子の名前や値段、特徴や誕生背景などについて解説しています。

ぜひ最後までご覧下さい。

スポンサーリンク


スパイファミリーの表紙の椅子一覧

スパイファミリー原作漫画の表紙の椅子を一覧表でまとめました。

椅子の名前誕生年値段
1巻LC21928年60万5,000円〜
2巻マシュマロソファ1956年119万9,000円〜
3巻ラ・シェーズ1948年116万1,600円〜
4巻ボールチェア1966年122万5,400円〜
5巻バルセロナチェア1929年106万7,000円〜
6巻ハートコーンチェア1958年43万6,700円〜
7巻ウィローチェア1904年143万円
8巻イームズラウンジチェア&オットマン1956年80万7,400円
9巻ココナッツチェア1956年75万1,300円

スパイファミリーの表紙の椅子を徹底解説

1巻のロイドの椅子は「LC2」

ロイドと「 LC2」

スパイファミリー1巻の表紙でロイドが腰掛けている黒い椅子は「LC2」です。

ロイドは任務に合わせて百の顔を使い分けるスパイ。空間に溶け込むデザインと、座った人を虜にする心地良さを備えた LC2 は、どこかロイドと重なる部分があります。

因みにロイドはこの椅子を気に入っているのか、フォージャー家のリビングには LC2 の1人掛けと3人掛けのソファが置かれています。

「LC2」の誕生背景や特徴

LC2 は建築界の巨匠であるル・コルビジェ (スイス/フランス)が1928年に発表した名作です。

ル・コルビジェは、従兄弟のピエール・ジャンヌレと若手デザイナーのシャルロット・ペリアンとの共同作業によって、多くの椅子(ソファ)を世に出しました。

このLC2の特徴は、スチールパイプに背もたれ・座面・肘掛部分にクッションを落とし込んだシンプルなデザイン。

この直線だけのデザインは当時としてはかなり斬新で、無駄な装飾を削ぎ落としたモダニズム建築を提唱していたル・コルビジェらしい作品です。

クッション部分にフェザーをふんだんに使うことで、「最小の構成で最大の快適性」というこの椅子のコンセプトを実現しています。

ニューヨーク近代美術館 (MOMA) 所蔵品です。

スパイファミリー1巻表紙の椅子
名称LC2
デザイナール・コルビジェ
ピエール・ジャンヌレ
シャルロット・ペリアン
誕生年1928年
値段正規品60万5,000円〜
ジェネリック2万円台〜

【スパイファミリー】ロイド・フォージャーがかっこいい7つの理由

2巻のアーニャの椅子は「マシュマロソファ」

アーニャと「マシュマロソファ」

スパイファミリー2巻の表紙でアーニャが座っているカワイイ椅子は、「マシュマロソファ」です。

アーニャは常にワクワクを追い求める好奇心旺盛な女の子。

カラフルでまるでオモチャの様なデザインのマシュマロソファは、そんなアーニャの心の内側がそのまま形になった様です。

「マシュマロソファ」の誕生背景や特徴

「マシュマロソファ 」を生み出したのは、ジョージ・ネルソンと、彼の右腕だったアーヴィング・ハーパー(いずれもアメリカ)です。

このポップで個性的なデザインが生まれたきっかけは、とある発明者が持ち込んだ円盤型のプラスチック・クッション。

2人がこれを18個、スチール製のフレームに取り付けると斬新なソファとなりましたが、製造コストなどに問題があり、5年ほどで製造中止に追い込まれます。

しかし後にハーマンミラー社が課題を解決して製品化し、現在に至っています。

この椅子の特徴は、豊富なカラーバリエーションのマシュマロ型のクッション。一つずつ取り外せて交換も可能な為、長く使うことができます。

ニューヨーク近代美術館 (MOMA) 所蔵品です。

スパイファミリー2巻表紙の椅子
名称マシュマロソファ
デザイナージョージ・ネルソン
アーヴィング・ハーパー
誕生年1956年
値段正規品119万9,000円〜
ジェネリック13万円前後〜

【スパイファミリー】アーニャの顔芸特集!面白い変顔30選

【スパイファミリー】アーニャのかわいい言葉遣いと名言集!

【スパイファミリー】アーニャの正体とは?超能力を得た謎の過去

3巻のヨルの椅子は「ラ・シェーズ」

ヨルと「ラ・シェーズ」

スパイファミリー3巻の表紙でヨルさんが座っているアート作品の様な椅子は、「ラ・シェーズ」です。

この椅子の滑らかなデザインのネタ元は、女性の生命力を表現した彫刻作品。女性の社会進出という空気が生まれ始めていた頃でした。

そんな背景を持つこの椅子は、市役所で働きながら殺し屋も務め、家では妻・母といった様々な役割をこなす女性のヨルさんにとってピッタリだったのです。

「ラ・シェーズ」の誕生背景や特徴

「ラ・シェーズ」は、家具や建築を中心としたデザイナーとして有名なイームズ夫妻(アメリカ)の1948年の作品。

ニューヨーク近代美術館の「ローコスト家具デザインコンペ」の応募作品でした。

彫刻家ガストン・ラシェーズの作品「フローティング・フィギュア」の影響を受けたというこの美しい椅子は、妻のレイ・イームズが最も愛したことで知られています。

あまりに制作費がかかり過ぎる為、プロトタイプの作品が数点作られたのみでした。しかしイームズ夫妻の死後に加工技術が進み、1990年になってヴィトラ社で製品化されています。

ニューヨーク近代美術館 (MOMA) 所蔵品です。

スパイファミリー3巻表紙の椅子
名称ラ・シェーズ
デザイナーチャールズ&レイ・イームズ
誕生年1948年
値段正規品116万1,600円〜
ジェネリック13万前後

【スパイファミリー】ヨルが強くてかっこいい!10の場面を厳選解説

【スパイファミリー】ヨル・フォージャーの5つのかわいい魅力!

4巻のボンドの椅子は「ボールチェア」

ボンドと「ボールチェア」

スパイファミリー4巻の表紙でボンドが座っている大きな丸い椅子は、「ボールチェア」です。

この椅子と犬の特徴を知らなければ突飛にも思えるこの組み合わせは、まさに絶妙と言えます。

というのも、デビュー当時にこの椅子は近未来的なデザインによって多くの人の注目を集めており、未来を予知する能力を持つボンドには打ってつけだったのです。

「ボールチェア」の誕生背景や特徴

エール・アールニオ(フィンランド)の手で生み出されたこの椅子は、1966年のケルン国際家具見本市の出品作品。

後にフィンランドデザイン界の巨匠となる彼のデビュー作でした。

この「ボールチェア」にはFRP(繊維強化プラスチック)という新しい素材が使われ、他にはない斬新なデザインが近未来を感じさせました。

その為にモナコ王妃をはじめ多くのセレブなどに愛され、アールニオ自身も自宅で電話機を取り付けて使っていたそうです。

中に入ると周囲の音を70%カットできると言われ、映画や音楽関係者にも根強い人気があります。

ニューヨーク近代美術館 (MOMA) 所蔵品です。

スパイファミリー4巻表紙の椅子
名称ボールチェア
デザイナーエール・アールニオ
誕生年1966年
値段正規品122万5,400円〜
ジェネリック9万前後

【スパイファミリー】ボンド(犬)の超能力は予知!驚きの正体とは?

【スパイファミリー】ボンドの犬種と実験動物だった過去を徹底解説!

5巻のユーリの椅子は「バルセロナチェア」

ユーリと「バルセロナチェア 」

スパイファミリー5巻の表紙でユーリが座っているシックな椅子は、「バルセロナチェア 」です。

ユーリは姉のことが好き過ぎてたまらないシスコン青年ですが、実は秘密警察に属し、尋問相手には容赦なく権力をふりかざします。

そんなユーリが座るのは、一国の王のためにデザインされたという特別な椅子でした。

「バルセロナチェア 」の誕生背景や特徴

「バルセロナチェア 」を世に送り出したのは、ライトやコルビジェと並んで20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエ(ドイツ/アメリカ)です。

この椅子は、1929年のバルセロナ万博でドイツ館の設計を任されたミースが、当時のスペイン国王を迎えるためにデザインしたもの。

ローマ時代に使われたX字型の脚を持つ椅子をもとに、現代の空間にふさわしい玉座として作られました。

スタイリッシュなスチールの脚と厚みのある革のシートの組み合わせが美しく、ミースの代表作の一つとして知られています。

ニューヨーク近代美術館 (MOMA) 所蔵品です。

スパイファミリー5巻表紙の椅子
バルセロナチェア
デザイナーミース・ファン・デル・ローエ
誕生年1929年
値段正規品106万7,000円〜
ジェネリック11万前後

【スパイファミリー】ユーリの正体と面白すぎる魅力を徹底解説!

6巻のフィオナの椅子は「ハートコーンチェア」

フィオナと「ハートコーンチェア 」

スパイファミリー6巻の表紙でフィオナが座っている個性的な椅子は、「ハートコーンチェア 」です。

フィオナ(夜帳とばり)と言えば、先輩スパイのロイド  (黄昏)たそがれ への強い恋心を心の内に秘め、ヨルさんを葬ってでも妻の座につきたいと考えているほど。

そんなフィオナの気持ちを椅子で表すには、この「ハートコンチェア」をおいて他にはありません。

「ハートコーンチェア  」の誕生背景や特徴

1959年に「ハートコーンチェア 」を発表したのは、デンマーク人デザイナーのヴァーナー・パントンです。

北欧デザインの家具には木が使われることが多いのですが、パントンはプラスチックを積極的に取り入れ、独創的なデザインを生み出しました。

この椅子は脚部がハートの先端一点を支える構造になっており、その名の通りハート形のフォルムがくっきりと空間に浮かび上がる姿が印象的です。

スパイファミリー6巻表紙の椅子
名称ハートコーンチェア
デザイナーヴァーナー・パントン
誕生年1958年
値段正規品43万6,700円〜
ジェネリック約6万円〜

【スパイファミリー】夜帷(とばり)のかわいい11の名言!

【スパイファミリー】夜帷(とばり) /フィオナを徹底解説!

7巻のダミアンの椅子は「ウィローチェア」

ダミアンと「ウィローチェア 」

スパイファミリー7巻の表紙でダミアンが座っている大ぶりな椅子は、「ウィローチェア 」です。

親の権力を笠に着た態度を学校内でとるダミアンにとって、この椅子との組み合わせは絶妙でした。

というのもこの「ウィローチェア 」、ティールームの支配人用にデザインされた椅子だったからです。

「ウィローチェア 」の誕生背景や特徴

「ウィローチェア ー」は、スコットランドのデザイナー、チャールズ・レニー・マッキントッシュの1904年のデザイン。

当時スコットランドの都市グラスゴーでは、ティールームが大ブームでした。

ティールームの設計を依頼されたマッキントッシュは、建物の内装や照明・家具に至るまで手がけており、「ウィローチェア 」もその際に生まれました。

支配人用に作られたこともあってこの椅子は存在感がたっぷり。大きな背もたれは衝立の役割を果たし、クッション下の物入れにはメニュー表が入れられていたとか。

ちなみに「ウィローチェア ー」という名前は、店名の「ウィロー・ティールーム」に由来しています。

ニューヨーク近代美術館 (MOMA) 所蔵品です。

スパイファミリー7巻表紙の椅子
名称ウィローチェア
デザイナーチャールズ・レニー・マッキントッシュ
誕生年1904年
 値段正規品143万円
ジェネリック約43万円〜

【スパイファミリー】ダミアン・デズモンドを徹底解説!

【スパイファミリー】付き合ってる?アーニャとダミアンの恋愛を解説

【スパイファミリー】ダミアンの取り巻き|エミールとユーインを解説

8巻のフランキーの椅子は「イームズラウンジチェア &オットマン」

フランキーと「チャールズラウンジチェア &オットマン」

スパイファミリー8巻の表紙でフランキーが座っている椅子は、「イームズラウンジチェア &オットマン 」です。

この椅子のデザインしたイームズ夫妻と情報屋のフランキーの共通点、それは粘り強さかもしれません。

手先が器用なフランキーは様々な発明品や小道具を作っていますが、「超人外骨格(パワードスーツ)」は10年もかけて開発しています。

一方のイームズ夫妻も、成型合板(プライウッド)に長年着目しており、試作を繰り返した努力の結晶がこの椅子だったのです。

「イームズラウンジチェア &オットマン」の誕生背景や特徴

「イームズラウンジチェア &オットマン」をデザインしたのは、3巻の椅子でも登場したイームズ夫妻です。

この椅子のコンセプトは「使い込まれた野球のグローブの様に、優しく包み込んでくれること」。

このデザイン実現の鍵となったのがプライウッド(成型合板・・・薄く剥いだ木を重ね合わせ、圧力によって圧着成型したもの)で、天然の木では加工困難な曲線も形にできます。

早くからプライウッドに着目したイームズ夫妻は、1940年にこの技術を使った椅子をデザインコンペに出展して受賞し、更には1946年に「イームズラウンジチェアウッド」を発表。

その後も試行錯誤を重ね、1956年についにこの「イームズラウンジチェア &オットマン」をリリースしました。

イームズ夫妻が友人の映画監督の誕生日にこの椅子を贈ったという逸話も残っており、2人の代表作として知られる不朽の名作です。

ニューヨーク近代美術館 (MOMA) 所蔵品です。

スパイファミリー7巻表紙の椅子
名称イームズラウンジチェア &オットマン
デザイナーチャールズ&レイ・イームズ
誕生年1956年
値段正規品80万7,400円〜
ジェネリック4万円台〜

【スパイファミリー】フランキーの正体と魅力を徹底解説!

9巻のベッキーの椅子は「ココナッツチェア」

ベッキーと「ココナッツチェア 」

スパイファミリー9巻の表紙でベッキーが座っている椅子は、「ココナッツチェア 」です。

この椅子のモチーフは、その名の通りココナッツ。

固い殻の中に柔らかい果肉を隠し持つココナッツは、まさにベッキーそのものです。

辛辣な言動と価値観の違いによってクラスメートからは敬遠されがちなベッキーですが、実は根はいい子。アーニャの一番の仲良しです。

「ココナッツチェア 」の誕生背景や特徴

「ココナッツチェア 」は、2巻のマシュマロソファ もデザインした ジョージ・ネルソンの1956年の発表作です。

この椅子についてネルソンは、「ココナッツを8等分したうちの1かけらの様だ」と評していますが、外側の硬い「殻」に対し、内側のクッションはまさにココナッツの果肉部分です。

ネルソンがこの椅子で目指していたのは、「快適性を保ちながら、自由に身動きできる」こと。三角形のクッションをやや縦長にデザインすることで、それを実現しました。

大胆でスタイリッシュなこの椅子は、一つあるだけでその場の雰囲気をガラリと変えることのできる名作です。

スパイファミリー9巻表紙の椅子
名称ココナッツチェア
デザイナージョージ・ネルソン
誕生年1956年
値段正規品75万1,300円
ジェネリック7万円〜

【スパイファミリー】ベッキーの可愛いすぎる5つのエピソードと名言

U-NEXTのお試し期間(31日間)なら、アニメ・スパイファミリーが全話無料!ポイントを使って原作漫画も1冊、無料で読めます!
→U-NEXTでスパイファミリーのアニメと原作漫画を無料で楽しむ。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク