スパイファミリー(SPY×FAMILY) に登場するモフモフの犬、その名はボンド。
このボンドのモデルとなった犬種は、グレートピレニーズという大型の牧羊犬です。
この記事では、ボンドの犬種のみならず、実験動物だった悲惨な過去についても紹介しています。
ボンドとアーニャの超能力が、同じ組織によって開発された驚きの事実も解説。
スパイファミリーが100倍面白くなること間違いなしです!
ボンドの犬種とプロフィール
スパイファミリー4巻裏表紙に、ボンドの誕生秘話が情報屋フランキーによって紹介されています。
そこには気になるボンドの犬種についても書かれていました。
作者は犬種を特に決めてないようだが、グレートピレニーズという犬を見ながら描いているらしいぞ
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
またスパイファミリー公式ファンブックによると、作品の打ち合わせ段階で「大型犬」を登場させることが決定したようです。
そこで作者は犬の本を読んで、あれこれ考えた末にグレートピレニーズをモデルに選んだとのこと。
最終的にはグレートピレニーズみたいな白くてもふもふした子にしました。足先の黒さはオリジナルです。
SPY×FAMILY スパイファミリー公式ファンブック©遠藤達哉/集英社 より引用
公式ファンブックでは、他にも興味深いボンドの情報が公開されています。
性別 | オス |
年齢 | 不明(おじさんくらい) |
体高 | 1m弱 |
好きなもの | ロイドが作ってくれたご飯 |
嫌いなもの | ヨルが作ってくれたご飯 |
身長が99.5センチあるアーニャを背中に乗せて猛ダッシュできるボンド。
本当にグレートピレニーズにという犬種に、そんなことができるのでしょうか?
なお4巻表紙でボンドが座っているユニークな椅子についてはこちらの記事をご覧下さい。
【スパイファミリー】漫画表紙の椅子を徹底解説!名前・値段・特徴
ボンドの犬種グレートピレニーズとは?
グレートピレニーズとは、別名ピレネー犬とも呼ばれる大型犬。原産国はフランスです。
この犬種は、もともとピレネー山脈で牧羊犬や番犬として飼育されていました。
オスの標準的な体高は70~80cmとかなり高く、体重も50~60kgと大人の人間並です。
ボンドは体高が1m弱なので、標準的なグレートピレニーズよりもかなり大きめ。
これならアーニャを背中に乗せて走るのは、わけなくできそうです。
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
グレートピレニーズは、その見た目から優しくおっとりとした性格のイメージがあります。
しかし、もともと番犬や牧羊犬として繁殖された犬種なので、運動能力・防衛力ともにハイレベル。
個体差はありますが警戒心は強く、知らない人に簡単にはなつきません。
あのマリー・アントワネットが、グレートピレニーズを護衛犬としていたのも納得です。
ボンドの犬種や設定は「名犬ジョリィ」のオマージュ?
背中に子供を乗せて走る白くて大きな犬といえば、「名犬ジョリィ」を思い出す人もいるかもしれません。
これは1981年から82年にかけて放映された当時大人気となったアニメです。
実はこの名犬ジョリィも、犬種はグレートピレニーズ。
ジョリィは飼い主によっていじめられ、逃げ回った際に人を傷つけてしまい「魔犬」とされた犬でした。
人間に対して心を閉ざしていたジョリィですが、孤児の男の子セバスチャンには心を開き、固い友情を築きます。
そして2人は共にセバスチャンの母を探す旅に出かけ、困難に立ち向かうというお話。
この「名犬ジョリィ」のセバスチャンとジョリィの背景は、アーニャとボンドによく似ています。
実はアーニャも孤児で、ボンドは飼い主に酷い仕打ちを受けた過去があったのです。
ボンドの過去|能力開発のための実験動物
アーニャとの偶然の出会いからフォージャー家の一員となったボンドですが、その過去は痛ましいものでした。
それはある組織によって、能力開発のために動物実験を繰り返されていたのです。
実験体8号だったボンドの過去
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
東国旧政権時代に、政府が水面下で進めていた恐ろしい計画がありました。
その名は「プロジェクトアップル」。
軍事目的でIQの恐ろしく高い動物を生み出そうとしていた研究でした。
ボンドはろくに餌ももらえず、体に電流を流されるなど酷い実験を繰り返し受けていたのです。
もちろん名前などなく「8号」と呼ばれ、道具のように扱われていました。
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
やがてこの悲惨な実験の結果、ボンドは予知能力を身につけていたのです。
しかし人間の言葉が話せないボンドには、どんなに未来が予知できても伝える術がありません。
そんなボンドの超能力は誰にも知られることなく、東国旧政権が崩壊します。
そして動物虐待に値する酷い実験も終了し、組織の消息は不明となりました。
やがて、ボンドや仲間の犬達は、裏社会の闇市場へと流されていったのです。
ボンドの予知能力がわかったアーニャ
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
時は流れ、ボンドと実験に使われていたその他の犬は、学生テロリストの手に渡ります。
テロリストの目的は、訓練された犬たちに爆弾を背負わせて思いのままに爆破させること。
爆弾犬としてテロの一味と一緒にいたボンドですが、偶然にも家で飼う犬を探しに譲渡会に来ていたアーニャと窓越しに目が合います。
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
人や動物の心を読む超能力を持つアーニャは、目が合った瞬間にボンドの心を読み取り驚きます。
なぜなら、アーニャと母親のヨル、そしてその場にいない父ロイドの姿が見えたからです。
アーニャはボンドにただならぬ何かを感じ、その後ボンドの後をつけます。
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
アーニャとボンドは互いに超能力で協力しあい、見事テロを未然に防ぐことに成功。
その過程で、アーニャは確信します。
ボンドにはアーニャと同じ超能力者であることを。
ボンドは数分から数日先まで未来を予知する能力があったのです。
この事実は、人や動物の心が読めるアーニャ以外にわかるはずもありません。
こうしてボンドは縁あって、フォージャー家の家族の一員として迎えられることになったのです。
ボンドとアーニャの驚くべき過去の共通点
アーニャとボンドには、驚くほどよく似た悲しい過去がありました。
それは研究室に閉じ込められ、大人たちの都合で超能力を開発されたという痛ましい過去。
アーニャは孤児院に入れられる前、ある組織の実験の被験体でした。
実は、アーニャもボンドと同じプロジェクトアップルの実験対象だったのです。
アーニャの過去も実験の被験体
SPY×FAMILY スパイファミリー1巻©遠藤達哉/集英社 より引用
アーニャが父・ロイドと出会ったのは、劣悪な環境におかれた孤児院でした。
情報屋のフランキーの調べによると、アーニャの出生に関する情報は全く不明。
年齢も両親もわからず、ここ1年だけで4回も里子に出され、施設も2回も変わっています。
この理由は、アーニャが人の心が読めるために、里親にきみ悪く思われたせいです。
しかし、アーニャはある実験施設を自ら逃亡した過去がありました。
もしかすると、この組織に見つからないために、居場所を転々と変える必要がアーニャにはあったのかもしれません。
SPY×FAMILY スパイファミリー1巻©遠藤達哉/集英社 より引用
アーニャの過去は、被験体007。
組織の研究下で、幼いアーニャはしたくもない勉強を無理強いされていました。
というのも、アーニャは組織の実験で偶然に生み出された子供だったのです。
しかも、その実験で身についた能力が「人の心を読む」超能力。
この実験こそが、ボンドも被験体だったプロジェクトアップルです。
アーニャもボンドとプロジェクトアップルの被験体
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
かつて、東国旧政権は軍事目的でIQの恐ろしく高い動物を生み出そうとしていました。
実験の名は、「プロジェクトアップル」。
餌もろくに与えずに、動物に電流を流すなど酷い実験を繰り返していました。
その結果、ボンドは誰にも知られずに予知能力を身につけたのです。
ここでこの実験に参加している研究員に注目してください。
ボンドに死ぬギリギリの電流を流す指示を出している研究員は、特徴的な前髪にメガネをかけています。
また、その指示に対し、「これ以上は・・」と返答する男性は、スキンヘッドでメガネです。
SPY×FAMILY スパイファミリー4巻©遠藤達哉/集英社 より引用
一方のアーニャの実験には、3名の研究員が関与しています。
よく見ると、ボンドの実験にも参加していた前髪のメガネをかけた研究員と、スキンヘッドでメガネの研究員がいます。
アーニャの実験に関与していた3名のうち2名は、ボンドの実験にも参加している揺るがぬ証拠です。
SPY×FAMILY スパイファミリー1巻©遠藤達哉/集英社 より引用
お絵描きしたいと言うアーニャに、「お前の力は世界の平和に役立てなくては」と言う男性。
この特徴的な前髪のメガネをかけた男性が、プロジェクトアップルを率いる責任者なのでしょう。
ボンドとアーニャは同じ施設で、同じ目的のために能力開発をされていたことになります。
プロジェクトアップルとは、動物のみならず人間までも戦争のために能力開発する実験だったのです。
アーニャの過去や正体については、別記事で詳しく紹介しています。
【スパイファミリー】アーニャの正体とは?超能力を得た謎の過去
イーデン校の校章がアップルなのは偶然か?
SPY×FAMILY スパイファミリー2巻©遠藤達哉/集英社 より引用
アーニャが通う学校は、東国きっての超名門校「イーデン」です。
なぜならイーデン校には、東西平和を脅かす危険人物であるドノバン・デスモンドの息子が通う学校。
デスモンドは公の場に絶対に出ませんが、息子の学校の懇親会には参加します。
アーニャの父であるロイドの正体は、西国きっての優秀なスパイ。
娘のアーニャを使って、なんとかデスモンドと接触し、何としても東西の戦争を阻止するのが使命です。
SPY×FAMILY スパイファミリー2巻©遠藤達哉/集英社 より引用
このイーデン校ですが、6~19歳までが在学し、様々な分野の天才が集まってきます。
なぜなら学問のみならず、アスリートにおいても超エリートを輩出するための学校。
小さな街ほどある広い敷地にあるイーデン校は、環境だけでなく先生も超一流揃い。
SPY×FAMILY スパイファミリー2巻©遠藤達哉/集英社 より引用
まるで国家プロジェクトのように、超エリートを生産するために作られた学校「イーデン」。
男子生徒の制服の胸についている校章に注目してください。
このイーデン校の校章は、まさかの「アップル(りんご)」です。
アップルプロジェクトは軍事のために動物のみならず、人間の能力開発までをも目的としていました。
エリート生産を目的としているイーデン校の校章がアップルなのは単なる偶然とは思えません。
イーデン校もプロジェクトアップルの一環だったのではないかと予想されます。
このプロジェクトアップルの詳細は依然として謎のまま。今後の展開が見逃せません。
アニメの最新話が原作漫画の何巻・何話かを知りたい方は、こちらの記事で確認できます。
【スパイファミリー】アニメ最新話・各話は原作漫画の何巻何話?
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