【鬼滅の刃】上弦の肆・半天狗の過去!舌の文字は嘘つきの証

頭に大きなこぶのある、ヨボヨボの老人にしか見えない半天狗はんてんぐ

いつも何かに怯えたように震えていますが、上弦のまで上り詰めた強い鬼です。

半天狗が見かけとは裏腹に恐ろしく強い理由は、「人間時代の過去」に隠されていました。

この記事では、上弦の肆・半天狗の「嘘」で塗り固められた、人間時代のおぞましい過去を解説します。

また半天狗の「舌」に文字が刻まれている理由も過去に原因がある事を紹介しましょう。

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半天狗の過去|嘘つきは鬼の始まり

鬼滅の刃 上弦の肆 半天狗

鬼滅の刃12巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

半天狗は、見た目は87歳ぐらいの老人を装う卑劣な鬼。

弱いふりをして相手を油断させ、わざと首を切らせることで分身を生み出します。

なぜなら半天狗は生み出した分身を敵と戦わせ、自身は逃げるに徹した卑怯者だからです。

このように半天狗が相手を巧妙に騙す鬼となったのは、人間時代だった過去に由来しています。

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幼い頃から嘘つきだった半天狗

人間だった半天狗は幼い頃から、嘘ばかりついていました。

被害者意識が非常に強いため、全て悪いのは周りの人間のせいだと主張します。

さらには自分が責められないよう、惨めったらしく振る舞って同情まで引こうとする曲者くせもの

実は半天狗は、すべての物事を自分の都合のいいように捻じ曲げる「虚言癖きょげんへき」がありました。

「虚言癖」とは嘘をつくことが習慣になっており、現実と妄想の区別がつかない病気です。

半天狗は単なる「嘘つき」を超えた、もはや精神異常者。

このように嘘を重ね続けた結果、半天狗は自分の本当の名前も生い立ちもわからなくなってしまいました。

目が見えないふりに味をしめて泥棒に

ある日のこと、大人になった半天狗はガラの悪い男にぶつかってしまいます。

殴られると思った半天狗は、とっさに目が見えないふりをしました。

するとガラの悪い男に見逃してもらえた上、周りの人が親切にさえしてくれたのです。

こともあろうか、半天狗はこの「目が見えない」という嘘の味をしめてしまいます。

それ以降、半天狗は「目が見えない」と嘘をつき、泥棒までするようになったのです。

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泥棒から殺人犯へと成り下がるクズ

「目が見えない」振りをして、人を油断させては金品を盗むことを繰り返す半天狗。

犯罪者であることをひた隠しにし、何度か結婚をし子供までいたことがあります。

しかし一緒に暮らす妻や子が、半天狗の嘘や犯罪に気がつかないわけがありません。

妻子が半天狗の嘘や盗みを激しく責めたてると、半天狗は態度を一変。

追い込まれた半天狗は己の身を守るために、妻子を容赦無く殺してしまったのです。

こうして泥棒だけでなく殺人にまで手を染めた半天狗は、罪の意識や反省は全くないままに犯罪を重ねていきます。

いよいよ運の尽き!罪に罪を重ねた半天狗

鬼滅の刃 半天狗 過去

鬼滅の刃15巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

半天狗は盲目の振りをして、とある屋敷に奉公に入っていた時のことです。

同じ屋敷に奉公していた盲人の同僚が、頻繁に盗みを働く半天狗を激しく責めたてます。

わしが悪いのではない!この手が悪いのだ。」

そんな言い訳が通用するわけもなく、奉行所に訴えると言われた半天狗。

窮地に追い込まれ、とっさに同僚を殴り殺してしまいました。

しかし、この悪事が奉行所の知るところとなったのです。

裁きへの恐怖から鬼へと変貌

鬼滅の刃 半天狗 過去

鬼滅の刃15巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

奉行所で代官の裁きを受けることになった半天狗。

代官の前に、またもや「目が見えない」と嘘を突き通そうとします。

しかし、今回ばかりは相手が悪すぎました。

過去に目の見えない按摩師を裁いた経験がある代官は、半天狗の嘘を瞬時に見破ったのです。

数え切れないほどの盗みをした上、殺人まで繰り返した半天狗に降った判決は「打ち首」。

鬼滅の刃 半天狗 過去 鬼舞辻無惨

鬼滅の刃15巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

明日がいよいよ死刑執行となった夜、半天狗の目の前に鬼の始祖・鬼舞辻無惨が不気味に現れました。

「明日打ち首とは可哀想に。私が助けてやろう。」

死を恐れていた半天狗は天の助けとばかりに無惨の血を受けとり、恐ろしい鬼へと変貌します。

そして己の命を奪おうと「打ち首」の判決を下した代官の元へ半天狗は向かいました。

鬼となっても神の裁きに怯える半天狗

鬼滅の刃 半天狗 過去

鬼滅の刃15巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

鬼となっても罪から言い逃れたい半天狗は、代官を口封じのために殺します。

しかし代官に止めを刺す直前、半天狗はこの世で最も恐ろしい言葉を耳にすることになったのです。

「その薄汚い命を持って罪を償う時が必ずくる」

この代官の言葉が半天狗の中に深く突き刺さり、神の裁きが下るのを恐れるようになったのです。

しかしそれでも半天狗は多くの罪なき人を食い殺し、同時に裁きへの恐れも大きく膨らんでいったのでした。

【合わせて読みたい!】

どの鬼にも人間だった過去があり、その人生や鬼となった経緯は実に様々です。

それぞれの鬼の驚くような過去を、別記事で詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。

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鬼となっても過去を引きずる半天狗

鬼となり上弦のまで上り詰めた半天狗。

しかし、人間だった過去を引きずるあまり怯えてばかりいます。

ここでは鬼となった半天狗の戦い方や言動が、どれほど過去に影響を受けているかを解説しましょう。

鬼になっても嘘つきな半天狗

鬼滅の刃 上弦の肆 半天狗

鬼滅の刃12巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

半天狗は強い鬼ですが基本が嘘つき。

鬼とはわかないほどに「とぼけた気配」で相手を油断させます。

その気配の消し方と言ったら、霞柱・時透無一郎さえも目視するまで鬼だと気付かないほど。

これは半天狗が人間だった時、泥棒に入る際に気配を上手に消して、他人の家に侵入するのに長けていたためです。

無惨は半天狗の潜入能力を高く評価していたため、刀鍛冶の里を襲撃を任せたのでした。

半天狗の正体は逃げるに徹した卑怯者

鬼滅の刃 上弦の肆 半天狗 不死川玄也

鬼滅の刃13巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

半天狗の本体は、驚くことにネズミぐらいの大きさしかありません。

舌には「怯」の文字が刻まれ、首は人間の指程度の太さしかないのです。

しかし逃げることに特化した鬼で、異常に足が速い上に、首がとてつもなく硬く日輪刀でさえ折れるほど。

この驚異のディフェンス力は、人間時代から卑怯者で責任逃ればかりした名残。

常に自分が責められぬよう、最も攻撃を免れやすい形を追求した結果、本体がこのような姿になったのです。

追い詰められるほどに強くなる分身達

鬼滅の刃 上弦の肆 半天狗

鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

半天狗の本体には、戦う能力はありません。

しかし逆境に追い込まれた半天狗は、強い感情で恐ろしく強い分身を生み出す能力がありました。

この半天狗の分身は6体も存在し、いずれも戦うことに特化した強者揃い。

しかも本体の半天狗がヨボヨボの老人であるのに対し、分身はとにかく若くてイケメン!

実は、半天狗の分身は人間だったときの「若かりし姿」だったのです。

ここでは複雑すぎて解りづらい、半天狗の分身6体を全て紹介しましょう。

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喜怒哀楽|本体から分裂した4体の分身

半天狗の本体は、舌に「怯」の文字が刻まれたネズミ程度の小さな鬼です。

しかし、普段はカモフラージュとして人間の老人のように擬態しています。

一度首を切られたら、切られた体から「喜怒哀楽」の4体の分身を生み出します。

空喜(うろぎ)

舌に「喜」の文字が刻まれている。
背中の羽で自由自在に飛び回り、口から超音波を出しで攻撃する。
 積怒(せきど)舌に「怒」の文字が刻まれている。
雷を放つ錫杖で相手を突き刺し感電させる。

哀絶(あいぜつ)
舌に「哀」の文字が刻まれている。
十文字槍から繰り出す鋭い突き技で攻撃する。

可楽(からく)
舌に「楽」の文字が刻まれている。
天狗のような突風を放つうちわを持っている。

画像:鬼滅の刃©吾峠呼世晴/集英社 より引用

憎珀天|「喜怒哀楽」が結集した最強の分身

鬼滅の刃 半天狗 分身 憎珀天

鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

喜怒哀楽の4体の分身でも敵を倒せないと判断した場合、半天狗は更に若く強い分身を生み出します。

積怒が可楽・哀絶・空喜の3体を吸収して生まれたのが憎珀天ぞうはくてん

喜怒哀楽よりも更に若く、見た目は子供そのものです。

しかしその戦闘能力は喜怒哀楽よりも桁違いに高く、半天狗の最強の分身。

憎珀天は喜怒哀楽の雷や超音波などの技はもちろん、木でできた竜まで操ります。

5つもある竜の頭は66尺(約20m)伸び、敵に息つく間を与えないほど素早く広範囲の攻撃を繰り広げます。

恨の鬼|本体が巨大化した分身

鬼滅の刃 半天狗 分身 恨の鬼

鬼滅の刃15巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

舌に「恨」の文字が刻まれた、見た目は本体そっくりな分身。

巨大化したように見えるが、実はこれも擬態で嘘なのです。

しかし体が大きいだけあって腕力が強く、大きな手で敵の頭を握りつぶします。

その一方で、本体は「恨の鬼」の心臓に隠れており、ブルブルと怯えているのです。

被害者意識と恐れとの間に揺れる鬼

鬼滅の刃 半天狗 

鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

鬼となっても半天狗は事あるごとに自分を可哀想な存在だと主張します。

弱いものいじめをするな
可哀想と思わないのか

これは人間だった時の被害者意識の強さが、鬼となってもそのまま残った結果です。

しかし、半天狗は被害者であると主張すると同時に、自分にいつか罰が下ると怯えてもいました。

人間だった過去から重ねてきた自分の罪の重さを、恐ろしすぎて直視ができない卑怯者なのです。

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嘘つきの象徴!舌に文字が刻まれた半天狗

鬼滅の刃 半天狗 過去

鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

古くから日本では、嘘つきのことを「二枚舌」と言います。

まるで舌が何枚もあるかのごとく、言うことがコロコロと変わる嘘つきです。

この「二枚舌」の語源は仏教の十悪の1つである、「両舌」に由来しています。

二人の人に対し異なることを言って仲たがいさせること。
引用元:大辞林より

嘘をつくことは、古来より侵してはならない罪だったのです。

半天狗は幼い頃から、自分の都合の良いように嘘を重ねていました。

人間だった頃から嘘ばかりついていたことから、舌に字が刻まれた6体もの分身が生まれたのです。

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