カモメとウミネコの違い｜見分け方はくちばしと尻尾が決め手！

カモメとウミネコは、くちばしの色に大きな違いがあります。

黄色のくちばしならカモメ、黄色いくちばしの先に赤と黒の模様があればウミネコです。

さらにカモメの尻尾は真っ白ですが、ウミネコには黒の模様があります。

実はこれ以外にも、カモメとウミネコには外見の違いや生態の違いがまだまだあります。

この記事では、カモメとウミネコの違いと見分け方について、分かりやすく解説しています。

どうぞ最後までお楽しみ下さい。

カモメとウミネコの外見の違いと見分け方

カモメとウミネコの外見上の大きな違いは、くちばしの色を含めていくつかあります。

• くちばしの色
• 目の色
• 尻尾の色

①くちばしと目の色（カモメとウミネコの外見の違い）

カモメのくちばしの色は黄色。

目の色は全体的に暗く、大きくてつぶらな瞳に見えます。

ウミネコのくちばしの先には、赤と黒の模様が入っているのが特徴です。

目の周囲には赤い縁取り（アイリング）があり、目の色も明るい黄色。そのため瞳が小さくて鋭い表情に見えます。

②尻尾の色（カモメとウミネコの外見の違い）

ある程度離れていても見分けがつきやすいのが、カモメとウミネコの尻尾の色の違いです。

カモメは真っ白ですが、ウミネコには黒い模様が入っています。

【尻尾の白いカモメ】

【尻尾の黒いウミネコ】

カモメとウミネコの生態の違い

渡り鳥のカモメ

カモメは渡り鳥で、繁殖地はシベリアなどの北の大地です。秋から冬に日本にやって来て、春になるとまた北へ飛び立っていきます。

つまり夏の日本にはカモメはいないのです。

留鳥のウミネコ

一方のウミネコは留鳥（りゅうちょう）で、年間を通じて日本に生息。北海道から九州まで各地の沿岸で見られます。

青森県の八戸市など各地に大きな繁殖地があり、国の天然記念物に指定されているものがあります。

カモメとウミネコの鳴き声の違い

カモメの鳴き声は「クゥークゥー」「クィァオー」です。どこか物哀しさが漂ってきます。

ウミネコの鳴き声は「ミャー、ミャー」。猫の鳴き声のように似ていることから、その名が付きました。

一般にウミネコの鳴き声は「ミャーミャー」として知られていますが、「クァークァークァー」と鳴くようにも聞こえます。鳴き声の表現は難しいですね。

【カモメの鳴き声】

【ウミネコの鳴き声】

カモメとウミネコの英語名の違い

カモメとウミネコは同じカモメ科に属していますが、英語圏ではカモメの仲間を総称してGull（ガル）と呼んでいます。

そしてカモメとウミネコにはそれぞれ次の様な英語名が付けられています。

• カモメ…「Mew gull （ミュー・ガル／猫の鳴き声のカモメ）」※
• ウミネコ…「Black-tailed gull （ブラック・テイルド・ガル／黒い尾のカモメ）」

日本ではウミネコが猫の鳴き声に似ているとされますが、英語圏ではカモメの鳴き声をMew（猫の鳴き声）としています。

※「Common gull（コモン・ガル／一般的なカモメ）」という呼び方もあります。

カモメとウミネコの違いまとめ

カモメとウミネコの違い