山羊(ヤギ)と羊の違い|見分け方が分かる4つのポイント!

山羊(ヤギ)と羊では、ツノの形が大きく違います。後ろに伸びるのがヤギ、うずまき状になるのが羊です。

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|ツノの形が違う!

この記事では、他にもまだある山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方について、4つのポイントを中心に解説しています。

どうぞ最後までお楽しみ下さい。

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山羊(ヤギ)と羊の4つの外見の違いと見分け方

山羊(ヤギ)と羊には、外見上4つの大きな違いがあります。

  • ツノの形
  • ヒゲの有無
  • こぶの有無
  • 尻尾の長さ

①ツノの形|山羊(ヤギ)と羊の4つの外見の違い

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|ツノの形に違い全ての山羊(ヤギ)と羊にツノがあるわけではありませんが、もしツノがあったら形に注目してみましょう。

山羊(ヤギ)の典型的なツノは、後ろに向かって伸びています。

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|後ろにツノが伸びる山羊

羊の典型的なツノは、ぐるっと渦巻き状になっているのが特徴です。

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|ツノがうずまき状の羊

  • 飼育されている山羊(ヤギ)の場合、生まれてまもなくツノを切除することが多いです。これを除角(じょかく)と言って、危険防止の為に行われます。
  • 羊は長い間に様々な品種改良をされており、ツノのない品種が多く作られました。日本の牧場では食肉用でツノなしのポールドーセット、コリデール、サフォークが主に飼われています。

②ヒゲの有無|山羊(ヤギ)と羊の4つの外見の違い

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|ヒゲの有無に違い

羊にはあごヒゲがありません。そのためあごヒゲがあれば、羊ではなく山羊(ヤギ)だと見分けることが可能です。

ただし全ての山羊(ヤギ)にあごヒゲがあるわけではありません。

山羊のヒゲは遺伝。オスでも生えなかったり、メスでも生えたりします。(ただしメスのヒゲは短め)

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③こぶの有無|山羊(ヤギ)と羊の4つの外見の違い

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|こぶの有無に違い

羊にこぶは有りません。ですので首元や耳にこぶが有れば、山羊(ヤギ)だと言えます。(こぶの無い山羊もいます。)

このこぶは肉垂(にくすい)とか肉髯(にくぜん)と呼ばれていますが、これが何の為に存在するのかは不明です。

【首にこぶの有る山羊】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|こぶのあるヤギ

④尻尾の長さ|山羊(ヤギ)と羊の4つの外見の違い

山羊(ヤギ)と羊では尻尾の長さも違います。

山羊(ヤギ)の尻尾は短くて上に立ち気味ですが、羊の尻尾は長くて垂れています。

【尻尾の短い山羊】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|尻尾の短い山羊

【尻尾の長い羊】

牧場で飼われている羊の多くは尻尾が短いのですが、これは自然の状態ではありません。

長い尻尾のままだと糞尿で汚れて不衛生になることから、それらの羊の尻尾は生まれてすぐに切られていたのです。(断尾)

  • 断尾・・・生まれたばかりの羊の尻尾の付け根近くにゴムリングをはめることで、血行が止まって尻尾が壊死。2週間ほどでポロッと落ちます。かつては刃物で切り落とされていました。

山羊(ヤギ)と羊の食性の違い

山羊(ヤギ)と羊はどちらも草食です。そして羊は草を好むため、一般的に牧草地で放牧されています。

【牧草地で草を食べる羊】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|牧草地で草を食べる羊

羊と比べると山羊(ヤギ)は粗食にも耐えられるため、痩せた土地での家畜としても重宝されています。

【粗食にも耐えられる山羊】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|痩せた土地でも生息できる山羊

山羊(ヤギ)は草木の葉や芽を食べ尽くしてしまうと、根や皮なども食べてしまいます。そのため、カシミヤ山羊が多く飼われているモンゴルなどでは、砂漠化進行の大きな原因と見られています。

またモロッコのサハラ砂漠では、山羊(ヤギ)がアルガンの木に登り、実や葉を食べる光景が見られます。

【アルガンの木に登る山羊】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|アルガンの木に登って実や葉を食べる山羊

山羊(ヤギ)と羊の鳴き声の違い

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|鳴き声の違い

山羊(ヤギ)と羊の鳴き声は、どちらも同じように聞こえます。

しかし典型的な山羊(ヤギ)の鳴き声は「メェェェェェ」と声が震え気味。

一方の羊は「メェーーーッ」とか「ヴェーーーーッ」と伸びる感じです。

ただし個体差がある為、鳴き声だけでは聞き分けができないこともあります。

【山羊(ヤギ)の鳴き声】

【羊の鳴き声】

山羊(ヤギ)と羊の毛の違い

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|毛の違い

一般的に「ウール」と言えば、羊毛のこと。柔らかくて様々な毛織物に加工されます。

羊毛用の羊の代表品種がメリノ種で、その毛を「メリノウール」と呼びます。

一方で山羊(ヤギ)の毛は、羊に比べると硬くてゴワゴワしています。

しかし一部の山羊は非常に良質な毛を持っており、その代表格がカシミヤヤギの「カシミヤ」とアンゴラヤギの「モヘア」です。

【メリノ種の羊】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|ツノがうずまき状の羊

「メリノ」「メリノウール」とはメリノ種の羊から取れる毛のこと。羊毛の中では繊維が細くて上質。細いほどグレードが上とされています。

【カシミヤヤギ】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|カシミアヤギ

カシミヤヤギのうぶ毛が「カシミヤ」です。高地や山岳地域の厳しい寒さを乗り切るため、冬が近づくと表面を覆う粗い毛の下に細く柔らかいうぶ毛が生えます。

肌触りの良さと美しい光沢が特長ですが、一頭から取れる量がわずかで高価。主要産地は中国・モンゴル・イラン・アフガニスタンです。

【アンゴラヤギ】

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|アンゴラヤギ

「モヘア」とはアンゴラヤギの毛のことで、もともとの原産地はトルコのアンカラ(旧称アンゴラ)地方。

毛足がとても長く、毛の表面がなめらかで光沢があるのが特長です。主要産地はトルコ・南アフリカ・アメリカ。なお毛の種類で「アンゴラ」とは、アンゴラウサギの毛を指します。

山羊(ヤギ)と羊の英語名の違い

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|英語名の違い

英語で山羊(ヤギ)はGoat(ゴート)、羊はSheep(シープ)です。

稀に山羊(ヤギ)と羊の合いの子(混血)が生まれることがあり、それはGeep(ギープ)と呼ばれています。

【日本初のGeep(ギープ)】

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山羊(ヤギ)と羊の違いまとめ

山羊(ヤギ)と羊の違いと見分け方|違いのまとめ

山羊(ヤギ)と羊の違い

山羊(ヤギ)
ツノの形の違い渦巻状後ろに伸びる
ヒゲの有無の違い有る無い
こぶの有無の違い有る無い
尻尾の長さの違い短い長い
鳴き声の違いメェェェェェ」
メェーーッ」
毛の違い「カシミヤ」「モヘア」「メリノウール」
英語名の違いGoat Sheep

 

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