クロコダイルとアリゲーターの違い｜見分け方はアゴの形と歯！

クロコダイルとアリゲーターの最大の違いは、アゴの形です。

上から見るとクロコダイルの口先はV字型、アリゲーターはU字型という違いがあります。

この記事では、アゴの形以外にもまだあるクロコダイルとアリゲーターの違いと見分け方を分かりやすく解説しています。

どうぞ最後までお楽しみ下さい。

クロコダイルとアリゲーターの見た目の違い

①アゴの形

クロコダイルとアリゲーターではアゴの形に違いがあります。

クロコダイルは口先が尖ったV字型をしているのに対し、アリゲーターの口先は丸みを帯びたU字型です。

クロコダイル｜V字型のアゴ

アリゲーター｜U字型のアゴ

②歯の見え方

口を閉じた時の歯の見え方でも、クロコダイルとアリゲーターでは違いがあります。

上下のアゴの幅がほぼ同じクロコダイルは、口を閉じると上下の歯が見えます。

上アゴの幅が下アゴよりも広いアリゲーターは、上の歯だけが見えます。

クロコダイル｜上下の歯が見える

アリゲーター｜上の歯だけが見える

クロコダイルとアリゲーターの生態の違い

①種類と生息地

クロコダイル

クロコダイルと呼ばれるワニは主に世界各地の亜熱帯〜熱帯に生息しており、その数は十数種。代表的なのは大型種のイリエワニとナイルワニです。

淡水から汽水（淡水と海水が混じるエリア）に生息しており、時には海流に乗って長距離を移動することもあります。

クロコダイルが海水に耐えられるのは、塩類腺（えんるいせん）と呼ばれる器官のおかげ。ここから余分な塩分を体外に出せるのです。

アリゲーター

アリゲーターとは、アメリカ南部に生息するアメリカアリゲーター（別名ミシシッピワニ）と、中国に生息するヨウスコウアリゲーターの２種類のワニのこと。

アリゲーターは海水に対する耐性が弱く、生息地は淡水の湖沼や川です。

②性格

クロコダイルとアリゲーターの性格を比べると、獰猛なのがクロコダイルです。

特に大型のクロコダイル（イリエワニやナイルワニ）は人を襲うことも多く、年間で数百人が犠牲になっていると言われています。

一方のアリゲーターは穏やかな性格をしており、基本的には人の姿を見ると逃げます。

クロコダイルとアリゲーターの革の違い

クロコダイルとアリゲーターの革の違いと見分け方

クロコダイルとアリゲーターの革の大きな違いは、穿孔（せんこう）の有無です。

クロコダイルの革のうろこには、針で刺したような小さな穴が有りますが、アリゲーターには有りません。

なおアリゲーター科にはカイマンというワニもいますが、革は硬くて安価。素材としてアリゲーターの革とは明確に区別されています。

クロコダイルとアリゲーターの革はどちらが高級？

クロコダイルとアリゲーターの革について、どちらがより高級かは一概には言えません。どちらも高級なのです。

ただしクロコダイル革の中でイリエワニの革は「スモールクロコ（又はポロサス）」と呼ばれ、ワニ革の最高級品とされています。

次いで高級なのがミシシッピワニのアリゲーター革や、「ナイルクロコ（又はニロティカス）」と呼ばれるナイルワニの革です。

参考：全日本爬虫類皮革産業協同組合

クロコダイルとアリゲーターの英語名の違い

英語でクロコダイルはCrocodile、アリゲーターはAlligatorです。

クロコダイルの主な種類の英語名は以下の通りです。

• イリエワニ・・・Saltwater crocodile（海水に棲むクロコダイル）
• ナイルワニ・・・Nile crocodile（ナイル川のクロコダイル）
• ニューギニアワニ・・・New guinea crocodile（ニューギニアのクロコダイル）
• シャムワニ・・・Siamese crocodile（シャムの（タイの）クロコダイル）
• オーストラリアワニ・・・Freshwater crocodile（淡水に棲むクロコダイル）

イリエワニ（Saltwater crocodile)

ナイルワニ（Nile crocodile）

アリゲーターの英語名は以下の通りです。

• アメリカアリゲーター（ミシシッピワニ）・・・American alligator（アメリカのアリゲーター）
• ヨウスコウアリゲーター・・・Chinese alligator（中国のアリゲーター）

アメリカアリゲーター（American alligator）

クロコダイルとアリゲーターの違いまとめ

クロコダイルとアリゲーターの違いを一覧でまとめました。