鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いは体の大きさ！鳴き声や英語名は？

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の最大の違いは、体の大きさです。

どちらも同じタカ目タカ科の鳥で、大きなものが鷲(ワシ)、小さなものが鷹(タカ)と呼ばれています。

この記事では鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いの見分け方、鳴き声や英語名についても解説しています。

どうぞ最後までお楽しみ下さい。

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いは体の大きさと模様だけ！

鷲(ワシ)と鷹(タカ)は同じ仲間。どちらもタカ目タカ科に属しています。そんな両者の違いは体の大きさと模様です。

①体の大きさ｜鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違い

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の大きな違いは体の大きさで、大きいものが鷲(ワシ)、小さいものが鷹(タカ)です。

日本最大の鷲(ワシ)はオオワシで、全長が約１m。翼開長（翼を広げたときの端から端の長さ）は2.４mにもなります。

そして日本最大の鷹(タカ)はクマタカで、全長が約0.８m、翼開長は1.６mです。

なお南西諸島に生息するカンムリワシは例外で、体が小さいのにワシと呼ばれています。

日本で見られる主な鷲(ワシ)・鷹(タカ)の大きさ比較
（太字がワシ）

参考：日本野鳥の会HP

②体の模様｜鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違い

「鷹斑（たかふ）」と呼ばれる横じま模様の有無も、鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いです。

多くのタカには、翼だけでなく胸から足にかけて独特の「鷹斑（たかふ）」模様が入ります。特に飛行中にはっきりと確認することができます。

鷹斑のあるクマタカ

鷹斑のあるオオタカ

鷹斑のないオオワシ

鷹斑のないイヌワシ

鷹斑のあるカンムリワシ

鷲(ワシ)の中でカンムリワシは例外的な存在です。多くの鷹(タカ)よりも体が小さい（全長55cm）だけでなく、美しい鷹斑の入った翼を持っています。

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の鳴き声は？

獰猛なハンターの鷲(ワシ)と鷹(タカ)。そんなイメージとは裏腹に、ワシ達の鳴き声は意外にも可愛らしいものでした。

ここでは4種類の鳴き声をご紹介します。

オオワシ

オオワシは、「グアッグアッグアッグアッ」「クワックワックワッ」という鳴き声。

イヌワシ

イヌワシの鳴き声は、甲高く「ピョ、ピョ、ピョ、ピョ、」。

クマタカ

クマタカは、「フィフィー」とか「フィーーーッ」といった鳴き声です。

オオタカ

オオタカは「キャッキャッキャッキャッ」と、高くて鋭い鳴き声を出します。

英語で鷲(ワシ)と鷹(タカ)は？

英語では、鷲(ワシ)がEagle (イーグル)、鷹(タカ)が (ホーク)です。

オオワシ

オオワシの英語名は「 Steller’s sea eagle ( ステラーズ･シー･イーグル )」。直訳すると「ステラーの海のワシ」です。

オオワシの英語名は、発見者であるドイツの博物学者「ゲオルク・ヴィルヘルム・ステラー」に因んで名付けられています。 

オジロワシ

オジロワシの英語名は「White – tailed eagle ( ホワイトテイルド･イーグル )」で、「尾の白いワシ」と言う意味で、まさに日本語と同じです。

冬の渡り鳥として北日本にやって来るほか、北海道では留鳥（りゅうちょう）として、一年中生息するものもいます。

イヌワシ

イヌワシの英語名は「Golden eagle ( ゴールデン･イーグル )」。「金色のワシ」という名前の由来は、後頭部の羽が明るい黄金色であることです。

またプロ野球球団の楽天の正式名称は「東北楽天ゴールデンイーグルス」で、イヌワシに因んでいます。

クマタカ

クマタカの英語名は「 Mountain hawk – eagle ( マウンテン･ホークイーグル )」。「山のタカワシ」を意味します。

日本最大級のタカです。

オオタカ

オオタカは英語名で「  Nothern Goshawk ( ノーザン･ガスホーク )」で、北のガスホークの意味。

このガスホークとは古代英語の「Goshafoc（雁（ガン）のタカ」に由来しており、昔からオオタカが鷹狩りに使われていたことを示しています。

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いまとめ

鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いは、体のサイズと鷹斑模様の有無で見分けられます。

日本では最大のタカ・クマタカが翼を広げると1.６m。なので、それより大きなものは全てワシと言えます。