ウグイスとメジロの大きな違いは目元です。
目の上に白い線があればウグイス、目の周りが白ければメジロだと見分けられます。
この記事では、他にもまだあるウグイスとメジロの違いと見分け方を、外見や生態のポイント別に解説しています。
どうぞ最後までお楽しみ下さい。
ウグイスとメジロの外見の違いと見分け方
①目元(ウグイスとメジロの外見の違い)
ウグイスの目の上には、眉毛の様に見える白い線があります。これを眉班(びはん)と呼びます。
一方のメジロの目の周りは、クッキリとした白い輪です。メジロ(目白)の名前はここから来ています。
ウグイスの目元(目の上に白い線)
メジロの目元(目の周りが白い)
②体の色(ウグイスとメジロの外見の違い)
体の色の違いも、ウグイス(鶯)とメジロを見分けるのに役立ちます。
体の色が暗くて目立たない方がウグイスで、明るくて目立つ方がメジロです。
ウグイスの体は鶯色(うぐいすいろ)で、私達が思っているよりもくすんだ色(灰色がかった緑褐色)をしています。
メジロの体は、一般的にウグイス色だと思われがちな色である黄緑色です。
地味なウグイス(鶯色)
目立つメジロ(黄緑色)
③体の大きさ(ウグイスとメジロの外見の違い)
全長14(メス)〜16cm(オス)位のウグイスは、スズメと同程度の大きさです。
それに比べてメジロは一回り小さく、全長が12cm位です。
ウグイスとメジロの生態の違い
①食性(ウグイスとメジロの生態の違い)
ウグイスとメジロはどちらも雑食性です。ただしウグイスが虫を好むのに対し、メジロは花の蜜や果実という違いがあります。
春から秋にかけてウグイスは、昆虫やクモやミミズなどを主に食べています。獲物の少ない冬場は、主に木の実や果物を食べます。
メジロは花の蜜や果物を好み、年間を通じてこれらを主食としています。
②性格と生息地(ウグイスとメジロの生態の違い)
ウグイスは警戒心が強く、人前になかなか姿を現しません。生息する場所も、隠れる場所の多い薮の中や林が中心。ウグイスは地味な為、鳴き声が聞こえても居場所が分からないことが多いです。
メジロも林に生息しますが、ウグイスに比べて警戒心が弱く、人前に姿を見せやすいという違いがあります。花の蜜や果実を求めて、庭先や公園・果樹園などにもよく訪れます。
ウグイスとメジロの鳴き声の違い
ウグイスの鳴き声といえば、「ホーホケキョ」。これはさえずりと呼ばれる繁殖期特有の鳴き声で、オスからメスへのアピールです。
また「ケキョケキョケキョ」と鳴くのもオスで、他のオスに対する警戒の意味を持っています。
そんなウグイスは、普段「チャッチャッ」と鳴きます。
メジロの鳴き声は、「チィチュチィチュチィチュ」というとても早口なのがさえずりです。
そして地鳴きと呼ばれる普段の鳴き声は「チィーーーーッ」です。
英語でウグイスとメジロは?
ウグイスは英語で「Japanese bush warbler (ジャパニーズ・ブッシュ・ウォーブラー)」。日本の薮でさえずる鳥の意味です。
メジロは英語で「Japanese white – eye (ジャパニーズ・ホワイト・アイ)」、又は「Warbling white – eye (ウォーブリング・ホワイト・アイ)」。日本の白い目、さえずる白い目という意味です。
ウグイスとメジロの違いまとめ
ウグイス | メジロ | |
目元の違い | 目の上に白い線 | 目の周りが白い |
体の色の違い | 鶯色(暗い) 灰色がかった緑褐色 | 黄緑色(明るい) |
大きさの違い | 体長14〜16cm スズメと同程度 | 体長12cm スズメより小さい |
食性の違い | 雑食(虫が好き) | 雑食(花の蜜が好き) |
性格の違い | 警戒心が強い | 警戒心が弱い |
鳴き声の違い | 「ホーホケキョ」「ケキョケキョケキョ」「チャッチャッ」 | 「チィチュチィチュチィチュ」「チィーーーーッ」 |
英語名の違い | Japanese bush warbler(ジャパニーズ・ブッシュ・ウォーブラー) | Japanese white-eye(ジャパニーズ・ホワイト・アイ) |