鬼滅の刃の伊之助は、猪の頭の被り物が特徴のキャラクター。
伊之助が被り物をする理由は、これが育ての母親の形見であり、山の主の皮でもあったからです。
この記事では、猪の頭の被り物と、伊之助が被り続ける理由について詳しく解説しています。
ぜひ最後までご覧下さい。
伊之助の被り物は育ての母親の形見
伊之助が常に身に付けている猪の頭の被り物。それには伊之助の生い立ちが関係していました。
鬼滅の刃7巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
まだ赤ん坊だった頃の伊之助は、実の母親の手で崖下の川へ投げ落とされています。しかし野生の猪に救われ、奇跡的に助かりました。
その猪は、偶然にも自分の子供を亡くしていたばかりの母猪。
そして自分の子供と伊之助の姿を重ね合わせたのか、伊之助を自分の子供の様に育てたのです。
鬼滅の刃10巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
しかしそんな母猪と伊之助との生活にも、やがて終わりが訪れます。
まだ小さかった伊之助にとって、育ての親である母猪との死別は受け入れがたい事実。離れたくない気持ちでいっぱいになっても、不思議はありません。
鬼殺隊見聞録では、伊之助の被り物が母猪の皮で、形見であることが明かされています。
強さへの憧れから山の主の皮を被る伊之助
まだ人間社会に馴染んでいなかった頃の伊之助の価値観。それは「強さこそ全て」です。
弱肉強食が徹底している山の世界では、強くなければ生き残れません。
伊之助にとって母猪は、山の中を縦横無尽に駆け巡る強く頼もしい存在だったことでしょう。
それは、伊之助の言葉からも伺えます。
「俺は山の主の皮を被っているからな 恐ろしくて目エ合わせらんねぇんだろ‼︎」
鬼滅の刃7巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
母猪の死後、まだそこまで強くなかった伊之助は、自らが「山の主」だと感じていた母猪の皮で被り物を作ります。
それは「まだ母猪と一緒にいたいという気持ち」に加えて、「恐ろしい顔つき」で自らを強く見せるためでもありました。
初めのうちは他の動物達に痛めつけられることもあったことでしょう。
しかし負けず嫌いの伊之助は、「山の主」の皮を被りながら日々の戦いを続け、ついには「山の王」と自称するほどの強さと自信を身につけて行ったのです。
鬼滅の刃10巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
自分の顔にコンプレックスを持っていた伊之助
鬼滅の刃4巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
水面に映った自分の顔を初めて見た時、伊之助はとっても驚いたことでしょう。
その顔は、立派な牙を持つ母猪の様な恐ろしい顔とはほど遠いものでした。
のちに伊之助の顔立ちは、「美こそすべて」の価値を持つ吉原で高く評価をされますが、当時の山暮らしに染まっていた伊之助の価値基準では完全にアウトです!
自分の優しい顔にコンプレックスを抱き、被り物で隠す様になったとしても不思議はありません。
鬼滅の刃3巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
誰よりも強い存在でありたい伊之助にとっては、相手を震え上がらせる様な顔付きが理想だったのです。
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