嘴平伊之助は、支給される隊服を着ない唯一の鬼殺隊士です。
伊之助が隊服を着ないのには、山育ちの境遇に加え、厳しい自然の中で身につけた皮膚感覚が関係していました。
この記事では伊之助が隊服を着ない理由について詳しく解説しています。
なお伊之助が猪の皮の被り物をしている理由については、こちらの記事も併せてご覧下さい。
【鬼滅の刃】伊之助の被り物は母親の形見!強さに憧れた山の主の皮
伊之助が隊服を着ない2つの理由
頭に猪の皮を被る伊之助は、鬼殺隊の隊士であるにもかかわらず隊服を着ていません。
正確には上半身が裸。下半身は、隊服のズボンと熊の毛皮(足のスネ)、そして鹿の毛皮( 腰)です。
伊之助が隊服を着ないのには2つの理由がありました。
- 服を着る習慣がなかった
- 触覚(皮膚感覚)が鈍るから
隊服を着ない理由①服を着る習慣がなかった
山育ちの伊之助には、もともと服を着るという習慣がありません。
赤ん坊の時に実の母親から川に投げ落とされた伊之助は、猪に救われ、育てられました。
猪の子として山で育った伊之助が、服を着ることに慣れていなかったのも当然のことです。
そんな伊之助は、幼い頃に育ての親である母猪を亡くしています。その後に身に付けていたのは、形見の猪頭とフンドシでした。
鬼滅の刃10巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
伊之助はフンドシに慣れていたからか、隊服のズボンをはくことには抵抗がなかった様です。
隊服を着ない理由②皮膚感覚(触覚)が鈍るから
触れていないものすら映像化して捉える「空間識覚」
鬼滅の刃4巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
危険の多い山の中で育った伊之助には、優れた皮膚の感覚(触覚)が培われていました。
その感覚の鋭敏さは凄まじく、集中した時の伊之助は空気の微かな揺らぎすら感知します。
獣の呼吸 漆ノ型 「空間識覚」ではその能力が最大限に発揮されており、直接触れていないものも映像化して捉えることができました。
伊之助の最大の武器はセンサーと化した皮膚
伊之助の類い稀な皮膚感覚(触覚)は、「空間識覚」を使わない時にも発揮されます。
あたかも皮膚が、体に張り巡らせたセンサーのごとく危険を察知してくれるのです。
「ビリビリ」「ヒリヒリ」といった言葉の表現からは、伊之助がいかにこの皮膚感覚を頼りにしているかがよく分かります。
「「ビリビリ感じるぜ 鬼の気配‼︎」
鬼滅の刃9巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
掠っただけでも死ぬってのを肌でビンビン感じるぜ」
鬼滅の刃11巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
「ヒリヒリすんだよな 敵が狙ってくる所は」
鬼滅の刃17巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
「殺気って体の皮にグサグサ刺さってくるんだぜ」
鬼滅の刃17巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
伊之助が自然に身につけたこの触覚(皮膚の感覚)は、生き残る為には欠かせないもの。
だからこそ、隊服を着ることでこの触覚が鈍ると感じていた伊之助は、上半身の隊服を着ないという選択をしたのです。
熊と鹿の毛皮は理想の姿に近づくため
伊之助の下半身には、鬼殺隊の隊服のズボンに加えて、熊と鹿の毛皮も身に付けられています。
この姿には、見た目も強くて怖くなりたかった伊之助の理想が込められていました。
鬼滅の刃3巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
伊之助はもともと負けず嫌い。物心ついた時から動物達との力比べに明け暮れ、何よりも強い存在であることが目標でした。
やがて鬼殺隊に入った伊之助は2本の日輪刀を手にし、文字通り「山の王」となったのです。
鬼滅の刃10巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
「山の王」たる伊之助には、それにふさわしい格好が必要です。
そして伊之助には、自分が思い描いていた「理想の姿」もありました。
鬼滅の刃7巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
しかし自分の特徴である皮膚感覚(触覚)を活かす為には、理想の姿の様に全身を毛皮で覆うことは出来ません。
こうして生まれた理想の姿と現実との折衷案が、熊の毛皮(足のスネ)であり、鹿の毛皮(腰)だったのです。
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