鬼滅の刃の主要人物の中でイケメンの代表格と言えば、音柱・宇髄天元です。
宇髄天元のイケメンぶりには、多くの女子の心が捉えられていますが、その理由は単にルックスの良さだけではありません。
男尊女卑の風潮が強かった大正という時代において、常に嫁ファーストを貫いたその男らしい生き方こそが、彼の最大の魅力です。
この記事では、宇髄天元がイケメンである真の理由と、彼の生き方に大きな影響を与えた壮絶な過去の生い立ちについて、詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧下さい!
【注意】宇髄天元の「髄」を「随」と間違えて「宇随天元」と書く方が少なくありません。ご注意ください。
正 | 宇髄天元 |
誤 | 宇随天元 |
宇髄天元がイケメンな真の理由は嫁ファースト
大正時代では、男の方が女よりもえらく、家の長が絶対的とされていました。
つまり、男であり家長の宇髄天元が自分より嫁を大事に扱うことは、異端者・軟弱者と扱われかねない時代だったのです。
けれども天元は、3人の嫁(須磨・まきを・雛鶴)をとても大切にし、常に嫁ファーストの姿勢を崩すことがありません。
自分の基準をしっかりと持って生きる天元は、まさに時代を先取りしたイケメンだったと言えます。
何よりも嫁の命が最優先
鬼滅の刃9巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
宇髄天元は、3人の嫁を任務で吉原に潜入させる前、命の価値基準をはっきりと伝えていました。
それは、「誰の命よりも3人の命が大事」というものでした。
そして3人の嫁に対して、「自分の命だけ考えろ 他の何を置いてもまず俺の所へ戻れ 任務遂行より命」と指示しています。
嫁をどこまでも大切にしようとする宇髄天元の男らしさが、ここでも伝わって来ます。
ただしこのような宇髄天元の考え方は独自のもので、忍の世界では相容れない極めて異例なものでした。
忍の世界の価値基準
任務遂行の為には死ぬのも当たり前で、命を賭けるのは最低限の努力。このような教育を3人の嫁達も受けていたので、「任務よりも自分の命を優先しろ」という天元の発言を聞いた時、まきをは動揺していました。
嫁のピンチには必ず駆けつけて救出
嫁を守るのは当然の役割。そう言わんばかりに宇髄天元は、嫁のピンチに必ず駆けつけます。
しかも天元は、ピンチに陥った嫁の気持ちをしっかりと摑む高いコミュニケーション能力を持っています。
嫁のピンチ①雛鶴
鬼滅の刃9巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
宇髄天元は、毒を飲んだ状態で堕姫の監視下に置かれた雛鶴に対し、監視・殺害用の堕姫の分身を倒した後に解毒薬を飲ませています。
雛鶴を気遣い、薬が効いたら吉原を出るように言葉をかけた天元は、最後にギュッと抱きしめます。
嫁のピンチ②まきを・須磨
鬼滅の刃10巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
地下深くで多くの人と一緒に閉じ込められていたまきをと須磨は、伊之助の活躍で帯の中から出たもの、人質を取られながらの帯との戦いに苦戦を強いられていました。
地中での戦いの音をキャッチした宇髄天元は、「音の呼吸 壱の型 轟」を使って地上から大穴をあけて登場し、帯を撃退します。
天元の突然の登場に驚くまきをと須磨。天元がねぎらいの声をかけると、2人の目からは涙が溢れて来ました。
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嫁の願いに応えて柱さえも引退
鬼滅の刃11巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
鬼滅の刃11巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
雛鶴の願い
宇髄天元の3人の嫁が吉原に潜入する前のこと。雛鶴は、忍として人の命を奪ったことへのけじめとして、上弦の鬼を倒したら、皆で一線を退いて普通の人間として行きていくことを願っていました。この時、まきを・須磨だけでなく、天元も驚きの表情を浮かべていました。その表情から、宇髄天元が柱の引退など考えもしなかったことが分かります。
宇髄天元の過去の壮絶な生い立ちと自ら選んだ生き方
鬼滅の刃8巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
宇髄天元は自分自身について、忍の世界では派手に名を馳せた男だと称しています。
しかし天元が生まれ育った忍の世界は、天元の華やかな印象からは考えられないほど厳しいところでした。
過酷な訓練で命を落としていく兄妹たち
鬼滅の刃鬼殺隊見聞録・弐©吾峠呼世晴/集英社 より引用
宇髄天元は、忍の家系である宇髄家の9人兄妹の長男。
一族が衰退していくことに焦りを感じていた父親によって、天元兄妹は、幼い時から厳しい訓練を強いられました。
その訓練の過酷さから、9人いた兄妹のうち3人が10歳になるまでに命を落としています。
兄妹同士の殺し合いを父親に強いられる
鬼滅の刃8巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
宇髄天元の9人兄妹のうち、訓練で生き残った6人には、より過酷な父の命令が待っていました。
それは覆面をつけての殺し合い。ただし天元達は皆、兄妹で戦うとは知らされていませんでした。
しかし2人殺した時点で天元は、強い子供だけを残そうとする父の計画に気付き、生き残った2つ下の弟に伝えます。
ところが弟の考えや行動は、既に父のコピーそのもの。弟は、下の子を殺めたことに何も感じないどころか、天元に刃を向けてきます。
そこで天元は戦いをやめ、嫁3人を連れて忍の里を抜け出しました。
宇髄天元の3人の嫁
天元には「須磨・まきを・雛鶴」という3人の嫁がいますが、自分の意思とは関係のない結婚です。宇髄家には、15歳になった時に一族の長が3人の嫁を選ぶというしきたりがありました。詳しくは別記事をご覧下さい。
宇髄天元の3人の嫁(須磨まきを雛鶴)の見分け方と特徴を解説!
忍の世界や父への強烈な違和感
鬼滅の刃10巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
宇髄天元が生まれ育った忍の世界には、一般社会とは異なる価値観が存在します。
「任務に命を賭けるのは当然」「すべてのことができるのが当然」「矛盾や葛藤を抱える者は愚かな弱者」
そんな忍の世界の中でも、宇髄一族を率いる天元の父の考え方は、さらに輪をかけて異常でした。
「部下は駒」「妻は後継ぎを産むためなら死んでもいい」「本人の意思は尊重しない」「ひたすら無機質」
将来の頭領候補だった天元は、人を人として扱わない忍の世界や父親に対して強烈な違和感を覚えますが、それを口にできる環境ではありません。
しかし自分の弟までもが完全に父の価値観に染まったことを知った時、遂に忍の世界を抜けようと決心したのです。
自力で生き方を身につけた宇髄天元
鬼滅の刃10巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
忍の里を抜け出した宇髄天元が、鬼殺隊に入った経緯は明らかにされていません。
しかしお館様に初めて会った時にかけられた言葉は、忍の世界と自分との価値観の違いに苦しんできた天元の心を解放しました。
こうして生まれて初めて自分の理解者を得た天元は、お館様への感謝の気持ちを持ち続けるだけでなく、自分に対して自信を持てる様になったと考えられます。
こうして宇髄天元は、自分が正しいと思うままに振る舞う様になり、嫁ファーストというイケメンでかっこいい生き方を身につけてきたのです。
【鬼滅の刃】宇髄天元がかっこいい!強さと優しさのギャップが魅力
宇髄天元の趣味
嫁ファーストの男・天元は、趣味も嫁と仲良く温泉巡りをしたり秘湯探しをすることです。小説版「鬼滅の刃 片羽の蝶」の中には、天元が柱稽古の一環として善逸に温泉を掘らせ、皆で入浴を楽しむ場面が出ています。