呪術高専東京校の学長・夜蛾正道は、五条悟のかつての担任であり、良き理解者でした。
そんな夜蛾正道は、「夏油傑と五条悟を唆して渋谷事変を起こした」というまさかの疑惑で、死罪認定。
そして最後は京都校の落巌寺学長によって処刑され、呪いをかけながら死亡しています。
この記事では、夜蛾正道の死亡シーンや死罪認定となった本当の理由、そして楽巌寺学長への呪いの意味について詳しく書いています。
ぜひ最後までご覧下さい。
【呪術廻戦】夜蛾正道(やがまさみち)の死亡に関する情報
夜蛾正道の死亡に関する情報をひとまとめにしました。
夜蛾正道の死亡理由 | 死罪認定による処刑 |
死罪認定の理由 | 夏油傑と五条悟を唆し渋谷事変を起こした |
夜蛾正道を死亡させた相手 | 楽巌寺嘉伸 (呪術高専京都校 学長) |
夜蛾正道の死亡時の年齢 | 47歳 |
夜蛾正道 の死亡場所 | 路上 |
夜蛾正道の死亡シーンの登場箇所 | 17巻147話 |
【呪術廻戦】夜蛾正道(やがまさみち)の死亡シーン
夜蛾正道の死亡シーンは、147話。渋谷事変後のある夜のことでした。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
夜道を歩く夜蛾の行く手を、呪術総監部の追っ手が阻み、行き先を詰問します。
実はこの時の夜蛾は、渋谷事変を起こした責任を問われて死罪認定されていたのです。
「息子に会いに」
そう答えながら夜蛾は上着を脱ぎ捨て、力で対抗する意思を表します。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
「死罪となったアナタが唯一助かる方法を教えましょう。完全自立型人口呪骸の製造方法を今ここで明かせ。」
夜蛾にとって完全自立型人口呪骸の造り方は最大の秘密。今更明かすわけがありません。
楽巌寺学長に処刑された夜蛾正道
夜蛾正道に強気の姿勢で臨む追っ手には、歴戦の術師・楽巌寺学長が付いていました。
しかもその姿は、既にギターを抱えた戦闘体制。
この二人は、死罪認定された夜蛾正道の死刑執行人とその立会人だったのです。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
死刑執行人の楽巌寺学長に、夜蛾がどこまで対抗したかは分かりません。
気付けば夜蛾は、血まみれになってうずくまっていました。
夜蛾の術式は傀儡操術。呪骸を連れていなかったので、勝負にならなかった可能性があります。
そもそも楽巌寺学長と本気で戦うつもりがなかったのかもしれません。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
楽巌寺学長に秘密を明かす夜蛾正道
処刑を終えた楽巌寺学長は、立会人をその場から下がらせ、夜蛾の最後を見届けます。
上層部からの命令とは言え、楽巌寺学長にとっても夜蛾を手にかけるのは心苦しいこと。
もともとこの二人の関係は悪くありませんでした。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
楽巌寺学長と二人きりになると、瀕死の夜蛾は突如として秘密を明かし始めます。
それは、今まで突然変異としていたパンダ(完全自立型人口呪骸)の造り方でした。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
呪いをかけて逝く夜蛾正道の死亡シーン
最初からパンダ(完全自立型人口呪骸)の造り方を明かせば、夜蛾正道は死罪を免れました。
にも関わらず死亡の間際になって打ち明けた夜蛾に、楽巌寺学長は戸惑います。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
「何故・・・今更話した。何故もっとはやく、何故生き延びなんだ・・・‼︎」
「呪いですよ、楽巌寺学長。私からアナタへの呪いです。」
そう言い遺して息を引き取った夜蛾に、ハッとした表情を見せた楽巌寺学長。
夜蛾正道の死亡シーンでした。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
夜蛾正道の死亡直後に駆けつけたパンダ
夜蛾正道の危機に駆けつけたパンダは、自分の生みの親が既に死亡したことを知ります。
夜蛾の遺体の傍らに立っていたのは楽巌寺学長。
パンダの目から見ても、夜蛾が楽巌寺学長に殺されたことは明白でした。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
パンダに対し、目付き鋭くファイティングポーズを取る楽巌寺学長。
ところがパンダは、そんな楽巌寺学長には目もくれず夜蛾の元へ歩み寄ります。
「何故戦わん。儂が憎くないのか。」
ところがパンダは、楽巌寺学長が上に命令されてやっただけだと理解していました。
「人間と一緒にすんな。パンダはそんなものに囚われん・・・だがこれだけは覚えておけ。パンダだって泣くんだ。」
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
夜空にパンダの鳴き声が響き渡る中、地面に落ちて死んでいる一匹の蛾。
夜蛾の死亡を象徴する一コマでした。
【呪術廻戦】夜蛾正道の死罪認定の本当の理由
夜蛾正道が処刑で死亡したのは、呪術界の上層部(呪術総監部)に死罪認定されたからです。
ところが夜蛾に対する死罪の認定は、非常に不可解なものでした。
ここでは、夜蛾正道の死罪認定の本当の理由について探っていきます。
不可解な通達の内容
呪術界の上層部は腐りきっている。それが以前からの五条悟の主張でした。
その状況を、五条悟は教育の力で徐々に変えていこうと考えていたのです。
そんな中、呪術界の上層部(呪術総監部)から渋谷事変後に通達が出されます。
呪術廻戦16巻©芥見下々/集英社 より引用
この通達の内容は、事実と大きく異なる非常に不可解なものでした。
- 二、五条悟を渋谷事変共同正犯とし 呪術界から永久追放 かつ封印を解く行為も罪と決定する
- 三、夜蛾正道を五条悟と夏油傑を唆し 渋谷事変を起こしたとして死罪を認定する
上層部にとって五条悟はよほど邪魔な存在だったのでしょう。
この通達では、五条悟を渋谷事変を起こした犯人と断定し、呪術界からの永久追放と封印解除を禁止しています。
封印されたままの五条悟は存在しないと一緒。これは五条悟に対する事実上の死刑執行です。
その上で夜蛾正道も五条悟に関連して渋谷事変の犯人とし、無理やり死罪認定したのです。
パンダの作り方を知りたがっていた上層部
生前の夜蛾正道は、独房に拘束されてパンダの造り方を何度も尋問を受けていました。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
パンダは普通の人口呪骸と違う特別な呪骸。動力源の呪力を術師から与えられなくても、自分で作り出せました。
表向きには「突然変異で生まれた呪骸」とされたパンダでしたが、上層部はこの説明を疑っていた様です。
そして五条悟の封印後、上層部は何とかしてパンダの造り方を手に入れようとしたのです。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
上層部がこれほどまで執拗に夜蛾に尋問していたのは、夜蛾の持つパンダの造り方を高く評価していたから。
実質的に軍隊を持つのと同様のノウハウが手に入れば、これほど心強いことはありません。
ところが夜蛾は上層部の言いなりにならず、最後まで造り方を知らないと白を切り続けました。
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
上層部が夜蛾を死罪とした本当の理由
呪術界の上層部が夜蛾正道を死罪とした本当の理由は、夜蛾と五条悟が手を結ぶことを恐れていたからです。
呪術廻戦4巻©芥見下々/集英社 より引用
夜蛾正道はもともと五条悟の学生時代の担任をしており、数少ない理解者の一人でした。
しかも夜蛾は完全自立型人口呪骸を作ることのできる特級クラスの実力者です。
パンダの様な呪骸を大量に作れば、それは強力な軍隊を作るのと同じこと。
そんな夜蛾が自分達に敵対する考えを持つ五条悟と手を組んだら、上層部に勝ち目はありません。
だからこそ五条悟が封印されたその隙に夜蛾を死罪にし、将来のリスクを排除しようとしたのです。
【呪術廻戦】夜蛾正道から楽巌寺学長への呪いの意味
夜蛾正道は楽巌寺学長に処刑されて死亡する直前、それまで拒み続けたパンダの作り方を打ち明けました。
そしてこう伝えています。
「呪いですよ、楽巌寺学長。私からアナタへの呪いです。」
呪術廻戦17巻©芥見下々/集英社 より引用
この時の呪いの意味ですが、「後はあなたに託しましたよ」という夜蛾から楽巌寺学長へのメッセージだと考えられます。
呪術廻戦においては、死にゆく者からの言葉を「呪い」と称する場面がしばしば登場しています。
それは、その言葉を聞いた者が行動上の制約を受けるからです。
(例えば虎杖悠仁は、「弱い者を助けろ」という祖父の遺言を「じいちゃんの呪い」と表現)
パンダも話していた通り、楽巌寺学長と夜蛾学長の関係は悪くありませんでした。
二人きりになった夜蛾が楽巌寺学長に伝えたということは、これを受け継いで使って欲しいという意思の表れ。
夜蛾は、楽巌寺学長が心の底から呪術界の上層部に従っていないことを見抜いたのかもしれません。
【呪術廻戦】パンダの正体|中身の核に宿る夜蛾学長の息子の魂!
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