ブスの本来の意味を知っとるんか?
本来の意味ですか??
ブスとは顔が醜い女の人を意味します。
言われると傷つく、女性にとって最も屈辱的な言葉「ブス」。
しかし「ブス」の本来の意味は、「無表情」だったのです。
今 | 昔 | |
ブスの意味 | 顔が醜い女の人 | 無表情 |
トリカブトとは山陰や高原の地に自生する、美しも恐ろしい毒を持つ植物。
この記事では、ブスの意味が「無表情」から「容姿が醜い女」へと変化した理由に迫ります。
またブスの語源がなぜトリカブトなのかの秘密も紹介しましょう。
これさえ読めばブスと言われて落ち込んだり、腹を立てることはなくなります。
女性としての人生が向上すること間違いなしです。
ブスの意味は「容姿が醜い女」だけじゃない
女性が言われて最も傷つく言葉、「ブス」。
この屈辱的とも言える言葉の意味は以下の通り。
女性の顔の美しくないこと。また、女性をののしっていう言葉。
出典:大辞林
またブスを醜女(しこめ)ともいい、読んで字のごとく容姿の醜い女を意味します。
腹がたちますね。
ブスには違う意味もあるんじゃ。
意外なことに、ブスは漢字で書くと附子。
この附子には意外な意味があります。
ブス(附子)
トリカブトの根の塊
これには猛毒があることから、憎み嫌うもの
出典:大辞林
そうじゃ。
これこそ容姿が醜いことを意味するブスのはじまりじゃ。
しかし実はブスの本来の意味は、容姿が醜い女ではなく「無表情」のことでした。
これには猛毒を持つ植物「トリカブト」に語源があったのです。
ブスの語源は無表情になるトリカブトの毒だった
どうしてですか??
トリカブトは、きれいな花を咲かせる有毒な植物。
山陰や高地の草原に自生しています。
実は、容姿が醜い女性を意味する「ブス」の語源は「トリカブトの毒」だったのです。
トリカブトからブスが生まれるまで
トリカブトは日本三大有毒植物(トリカブト・ドクウツギ・ドクセリ)の1つ。
トリカブトの最も毒が強い部位は根っこ。
この根の塊を「附子(ブス)」と呼びます。
昔の人は、このトリカブトの猛毒を抽出し、矢に塗って武器として使っていました。
アイヌ民族はトリカブトの矢でヒグマやクジラを狩ったと言われます。
トリカブトの毒が回ると、呼吸中枢が麻痺して無表情になります。
そこから無表情=ブスと呼ぶようになりました。
生まれつきの容姿の問題じゃないんじゃん!
美人でも無表情ならブスなんじゃ。
トリカブトは毒にも薬にもなる
トリカブトの主な毒成分はアルカロイド系の「アコニチン」。
食べると嘔吐、呼吸困難、臓器不全を起こして死に至ると言われています。
ちなみにトリカブトの解毒薬はいまだにありません。
ブスもひょっとして同じ?
何事にも良い面はあるもんじゃ。
トリカブトは猛毒ですが、その一方で漢方薬として用いられます。
この場合は附子(ぶす)ではなく付子(ぶし)と呼ばれました。
驚くことに科学的には毒と薬に明確な違いはなく、作用や効果による分類にすぎません。
これはブスについても同じかもしれませんね。
ちょっと無表情なくらいならミステリアスでいい女。
さじ加減でプラスにもマイナスにもなるようです。
【狂言にもなった「附子」のお話】
トリカブトの毒である「附子」という有名な狂言があります。
こっけいで面白いストーリーは以下の通り。
用事に出かける主人が、太郎冠者と次郎冠者を呼び出しました。
「この桶には猛毒が入っているから注意せよ!」
そう言い残し、主人は出かけてしまいます。
しかし桶の中に入っていたのは、毒の附子ではなく砂糖。
留守番をしている間に、太郎冠者と次郎冠者は桶の砂糖をたいらげてしまいました。
そして、主の大切にしていた掛け軸をわざと破ります。
「申し訳なさに命を絶とうと、このつぼの中の附子を口にしました」
そんな上手い言い訳をしたが、怒った主人に追いかけられた。
|
でも納得がいかないことが1つ。
なんで女の人だけがブスって言われるわけ?
なぜにブスは女の人だけに使われる?
もともとの意味が無表情なら男性でも使えるはずじゃな。
なぜにブスは女性だけに使われる言葉なのか?
この理由は探しても見つかりません。
昔から「男は度胸、女は愛嬌」といいます。
男にとって大事なのは、決断力があり物怖じしないこと。
女にとって大事なのは、にこやかでかわいらしい振る舞いだということ。
もともとは愛敬は仏教用語で「あいぎょう」といいました。
意味は愛し敬うこと。
仏教では仏・菩薩の優しく温和な様子を「愛敬相」といいます。
また、人々の和合親睦を祈り、互いに愛し敬う心を起こさせる行動を「愛敬法」といいます。
昔の日本は子供を産み育て、家庭を守るのが女の人の重要な役割でした。
だからこそ、女性が笑顔でいることが家族の幸せに暮す上で大切だったのでしょう。
でも、ブサイクな男の人っていますよね?
ブサイクは男女共に当てはまる
容姿が醜い女の人をブスと言いますが、容姿が醜い男性はブサイクが一般的。
ブサイクとは漢字で書くと「不細工」。
ブサイク
・作ったものなどの体裁が悪いこと。
・顔かたちの整っていないこと。
出典:大辞林
細工とは手先を使って工芸品など細かい物を作る人、またはできた物のことを意味します。
だから不細工は、細工や工芸品などの出来栄えが悪いこと。
転じて見かけや容姿が悪いことになりました。
ブスとブサイクは意味は同じですが、語源が全く別物。
だからブスは女性だけに使う言葉であるのに対し、ブサイクは女性にも男性にも使えます。
女性はブスもブサイクも当てはまる!
一言で女性を奈落の底へ突き落とす言葉「ブス」。
しかし本来の意味「無表情」でした。
その語源はトリカブトの毒「附子」が回って顔が麻痺するためだったのです。
ブスの言葉の定義はなんであれ、ブスと言われない有効な方法はただ1つ。
それは笑顔。
もし心無い人にブスと言われたなら、とびきりの笑顔で言い返してやりましょう。
あらご存知なかった??
性格ブスと言われかねませんが、これでスッキリ。
ぜひ実践してみてください。