トカゲとヤモリとイモリの違い|ビジュアルで分かる見分け方も紹介! 

窓ガラスにへばりついているこの生き物。あなたはこれが、トカゲ・ヤモリ・イモリのどれか分かりますか?

トカゲは何となく分かっても、ヤモリ・イモリが加わるともうお手上げですよね。

この記事では、トカゲとヤモリとイモリの違いや見分け方について解説しています。

目で見て簡単に区別する方法もご紹介していますので、これさえ読めばもう迷いません!

どうぞ最後までお楽しみ下さい。

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トカゲとヤモリとイモリの違い

トカゲとヤモリとイモリの違い

この記事では日本の代表的な種類(「トカゲ」はニホントカゲとニホンカナヘビ、「ヤモリ」はニホンヤモリ、「イモリ」はアカハライモリ)を例に、それぞれの違いと区別の仕方をご紹介します。

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トカゲとヤモリとイモリの違い①【分類】

生物学上の分類では、トカゲとヤモリは爬虫類(はちゅうるい)、イモリは両生類(りょうせいるい)。

イモリだけが水中で生活できます。

トカゲとヤモリとイモリの違い(分類)

※トカゲ(ニホントカゲ・ニホンカナヘビ)のうち、子の尻尾が青色なのはニホントカゲです。ニホンカナヘビの子の尻尾は茶色です。

トカゲヤモリイモリ
分類爬虫類爬虫類両生類
呼吸方法えら(幼生)、皮膚と肺(成体)

 

爬虫類と両生類の大きな違い
魚類から進化して陸に上がれる様になったのが両生類、両生類から進化して完全に陸上生活できる様になったのが爬虫類です。
両生類は水中で産卵し、幼生はえら呼吸をします。大きくなると皮膚と肺の呼吸に変わり、水から上がることも可能になります。ただし乾燥に弱いため、水辺の湿った地域に生息します。代表的なのはカエルです。
爬虫類は、基本的に陸上に産卵し、肺呼吸をして陸上生活を行います。代表的なものはトカゲ・ヘビ・カメです。

トカゲとヤモリとイモリの違い②【色・大きさ】

トカゲとヤモリとイモリの違い(体の色と大きさ)

トカゲは、茶や黒っぽい色をしており、多くはしま模様を持っています。17〜25センチ。

ヤモリの体の色は、全体が灰色や褐色(黄色〜茶色)で、黒っぽい斑点があるものもいます。体の色の濃淡を変えられます。10〜14センチ。

イモリは黒い背中に赤い腹が特徴です。和名はアカハライモリで、単にアカハラと呼ばれることも。7〜14センチ。

トカゲとヤモリとイモリの違い③【住みか】

トカゲとヤモリとイモリの違い(住む場所)

トカゲは庭先や石垣、草むら、公園などに住みます。昼間に活動し、よく大きな石の上などでひなたぼっこをする姿が見られます。これは体を素早く動かせる様に、体を温めているのです。

ヤモリは民家やその周辺に住みます。夜行性で暗くなると活動を始め、壁や窓や天井にへばりついている姿が見られます。窓ガラスの外によくいるのは、光に寄ってきた虫を食べるためです。

イモリは水田や池・川の淀んだ場所など流れのない淡水の水辺に住みます。どちらかと言うと夜行性ですが、昼でも泳いだり、水底をゆっくり歩く姿が見られます。水中にいることが多く、雨が降ったり、夜になると陸に上がったりもします。

トカゲとヤモリとイモリの違い④【その他】

その他の細かいヤモリとイモリの違いです。

トカゲヤモリイモリ
前足の指の数5本5本4本
×
皮膚の特徴乾燥している乾燥している湿っている
うろこ×
まぶた×
××
体の再生能力○(尾のみ)○(尾のみ)◎(尾・足・あごなど)
 フクロウ博士 
は虫類のトカゲとヤモリは、敵に襲われた時に逃げるために自分でシッポを切るんじゃ。これを「自切(じせつ)」と言うんじゃよ。

驚異の再生能力
トカゲとヤモリが自切した場合、また生えてくるシッポに骨はなく、完全な再生とはなりません。
それに対してイモリは自切をしませんが、切断された足やシッポ、傷ついた目や脳まで元通りに再生できるすごい力を持っています。

トカゲとヤモリとイモリの見分け方

トカゲとヤモリとイモリを簡単に区別するには、まずは一番馴染みのあるトカゲの特徴を頭に入れてしまいましょう。

その上でヤモリとイモリの見分け方を目にすればもうバッチリです!

トカゲの見分け方

トカゲは唯一の昼行性。昼間にひなたぼっこをしたり、地面を走り回っているのを見かけたら、まずトカゲと言えます。

トカゲの見分け方

ヤモリとイモリの見分け方① 【漢字】

ヤモリとイモリは住む場所が違うので、漢字を知っておけば区別が付きます。どちらも夜行性です。

ヤモリ(家守)とイモリ(井守)

ヤモリは家やその周辺に住むので家守。家を守ると書きます。

イモリは井戸などの水辺に住むので井守。井戸を守ると書きます。

ヤモリとイモリの見分け方② 【お腹の色】

イモリのお腹は赤いので、語呂合わせで覚えてしまいましょう!

「腹の赤モリ」です。

赤い腹のイモリ

 フクロウ博士 
お腹の赤い色は、危険を示すサイン。敵に襲われるとひっくり返って赤い腹を見せたりするんじゃよ。

トカゲとヤモリとイモリの大きな違いをおさらい

最後に爬虫類のトカゲとヤモリ、両生類のイモリを簡単に見分けるための違いをおさらいします。

大きな違いだけをポイントで押さえておきましょう!

  • トカゲは昼行性、ヤモリとイモリは夜行性
  • 地面を素早く走るトカゲ、壁や天井にはりつくヤモリ、水の中を泳ぐイモリ
  • 家を守るヤモリ(家守)と井戸を守るイモリ(井守)
  • 腹の赤いイモリ

 

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