霞柱・時透無一郎は、14歳という最年少の柱。剣を握ってわずか2ヶ月で柱になった天才剣士です。
そんな時透は、自分の先祖である上弦の壱・黒死牟との戦いで胴を真っ二つに斬られて死亡します。
しかし、時透が死亡間際に見せた執念こそが、黒死牟を倒す大きな鍵となりました。
この記事では、時透無一郎の最後の戦いとなった黒死牟戦の様子や死亡シーンについて詳しく書いています。
ぜひ最後までご覧下さい。
【鬼滅の刃】時透無一郎の死亡に関する情報
霞柱・時透無一郎の死亡に関する情報をひとまとめにしました。
時透無一郎の死亡時の相手 | 上弦の壱・黒死牟 |
時透無一郎の死亡時の年齢 | 14歳 |
時透無一郎の死亡場所 | 無限城 |
時透無一郎の死亡原因 | 胴体の切断 |
時透無一郎の最後の戦いの登場箇所 | 19巻164話〜169話、20巻170話〜176話、20巻179話 |
時透無一郎は先祖の黒死牟との戦いで死亡
仲間の柱すらその才能を認める天才剣士・時透無一郎。
その時透が死亡するのは、自らの先祖である上弦の壱・黒死牟との戦いでした。
威厳すら漂う黒死牟に遭遇し、体が勝手に震え出すほどの恐怖に襲われる時透。
それでも気持ちを鎮めて黒死牟に立ち向かう時透の姿は、とても14歳とは思えないほど。
戦いでは圧倒され、しまいには胴体を真っ二つに斬られます。それでも時透は刀を強く握り続けました。
そしてこの時透の死亡間際の執念こそが、黒死牟や無惨打倒への大きな鍵となったのです。
先祖に遭遇した時透無一郎
鬼滅の刃19巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
霞柱・時透無一郎が無限城内で遭遇したのが、上弦の壱・黒死牟。
黒死牟は6つの目を持つ剣士姿の鬼。威厳すら漂う桁違いの威圧感に、時透は体が勝手に震え出すほどの恐怖に駆られます。
生まれて初めて、時透の体が戦闘を拒否していたのです。
そんな時透に黒死牟が告げた衝撃の事実。
それは黒死牟が、かつては継国巌勝と名乗る、時透の何百年も前の先祖ということでした。
継国巌勝について
継国巌勝は、戦国時代に継国家に長男として生を受ける。鬼無辻無惨を死の直前に追い込み、恐れさせた継国縁壱は、双子の弟。弟の縁壱の剣の才能に嫉妬した巌勝は、より強くなる為に鬼舞辻無惨の勧誘を受けて鬼(黒死牟)となります。
技を次々と出すも・・・
黒死牟が自分の先祖であることを知って動揺した時透。だが一瞬にして心の動揺を鎮め、黒死牟に斬りかかっていきます。
鬼滅の刃19巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
時透は、霞の呼吸「弐の型 八重霞」と「伍の型 霞雲の海」の2つの技を立て続けに出すものの、黒死牟は微動だにしません。
ところが、ここで時透無一郎の顔に痣が発現しました。
戦闘能力を極限まで上げた時透は、独自に編み出した霞の呼吸「漆の型 朧」で、黒死牟の頸の切断を図ります。
黒死牟にとってこの技は初見。黒死牟は、「動きが読みづらく、流麗で美しい良い技」だと評価するものの、かすり傷一つ付きません。
痣の発現
痣が身体に現れると、身体能力が飛躍的に高まり、攻撃や移動の速さを上げることができます。痣を発現させる基本条件は2つあり、①心拍数が200以上 ②体温が39度以上 となっています。
腕を斬り落とされ串刺しにされる時透無一郎
子孫である時透の技を楽しんでいるかの様子だった黒死牟。
「此方も抜かねば・・・無作法というもの・・・」
その言葉と共に黒死牟が放った素早い斬撃は、「月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮」。
鬼滅の刃19巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
黒死牟が抜刀した瞬間にスパッと吹っ飛ぶ時透の左手首。
あまりのことに驚きながらも、時透はすぐさま止血し、攻めの姿勢を崩しません。
時透が次の攻撃に入ったその時、黒死牟は時透の刀を摑んだかと思うと、その刀身で瞬く間に時透の体を柱に串刺にしてしまいました。
鬼滅の刃19巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
こうして時透は戦線離脱。
救いは、時透を鬼にしようと考えた黒死牟が、死なないように止血をしておいたことでした。
戦いはその後、不死川玄也、不死川実弥、悲鳴嶼行冥が加わっていきます。
時透無一郎と玄弥の復活
不死川・悲鳴嶼の両柱が黒死牟との死闘を繰り広げている同時刻、依然として時透無一郎は、右胸を貫通した刀で串刺しにされていました。
刀を柱から抜くべく必死の時透。刀を掴み、激痛をこらえながら、幾度となく足裏に力を込め続けます。
週刊少年ジャンプ2019年38号 鬼滅の刃 第170話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
やがて時透は刀を柱から抜き、身体から抜き取ることに成功します。
しかし既に大量出血をしていた時透は、体がフラフラ。数時間以内の失血死は明らかでした。
そんな時透の目に飛び込んできたのは、両腕を斬り落とされ、胴も切断された玄弥の姿。
玄弥の望み通り、時透は床に落ちていた黒死牟の髪の毛を食べさせ、胴体を押し付けます。
すると、玄弥の体はみるみるうちに繋がります。しかも更なる鬼化によって、パワーアップをしていきました。
時透も玄弥の手を借り、自分の右手を刀の柄にしっかりと固定します。
週刊少年ジャンプ2019年40号 鬼滅の刃 第172話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
再び戦いの場に向かう時、時透は玄弥に1つのことを言い聞かせます。
「俺が上弦の壱の動きを止められたら、俺もろとも撃っていいからね。絶対に躊躇するなよ。」
不死川実弥の危機を救った時透無一郎
悲鳴嶼行冥と不死川実弥は黒死牟相手に苦戦し、負傷を重ねていました。
黒死牟がより強力になり、倍以上の長さになった刀を異常な速さで振る様になったのです。
2人の柱は必死に攻撃を避けていましたが、月の呼吸・玖の型で不死川が背中を大きく斬られます。
足の止まった不死川。更なる黒死牟の攻撃が不死川に襲いかかった時、その危機を救ったのは時透でした。
週刊少年ジャンプ2019年40号 鬼滅の刃 第172話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
黒死牟の体を貫く時透無一郎の刀
激しさを増す黒死牟の攻撃の前に、為す術もない柱達。
そんな中、余力のほとんど残っていない時透は、黒死牟の間合いの内側に飛び込むことを決意します。
時透が少しでも黒死牟の動きを止められたら、悲鳴嶼か不死川のどちらかが頸を斬ってくれるはずでした。
週刊少年ジャンプ2019年41号 鬼滅の刃 第173話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
時透の意図を汲んだ不死川と悲鳴嶼。黒死牟の攻撃の隙間を縫い、息を合わせた連携攻撃を仕掛けていきます。
なお悲鳴嶼には透ける世界が見えつつあり、黒死牟の脈動が知覚できる様になっていました。
黒死牟の意表を突く数珠攻撃で動揺を誘った悲鳴嶼は、続いての鉄球攻撃で黒死牟の右腕を吹き飛ばします。
その時でした。一瞬の隙を突いて時透が、黒死牟の懐に飛び込んでいったのです。
週刊少年ジャンプ2019年41号 鬼滅の刃 第173話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
左脚切断という大きな代償を払いながらも、時透の刀は黒死牟の体を完全に貫き通しました。
胴体を真っ二つに斬られる時透無一郎
時透が黒死牟に喰らいついていたその時、離れたところから銃撃したのは玄弥でした。
すかさず黒死牟が刀で弾くものの、銃弾は生き物の様に曲がり、黒死牟の体にめり込んでいきます。
玄弥の使う血鬼術の効果でした。
黒死牟の体から一気に木の幹・枝・根が生え出し、黒死牟の体をその場に固定してしまいます。
週刊少年ジャンプ2019年41号 鬼滅の刃 第173話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
形勢が一気に逆転しました。
動きを封じ込められた黒死牟に、悲鳴嶼と不死川が襲い掛かります。
ところが、黒死牟はそのままでは終わりません。
激しい唸り声をあげた黒死牟から、四方八方に向かって刃の攻撃が飛び出したのです。
週刊少年ジャンプ2019年43号 鬼滅の刃 第175話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
悲鳴嶼と不死川の2人はなんとかダメージを最小限に抑えたものの、玄弥と時透はもろに喰らってしまいます。
玄弥は頭を縦に割られ、時透はここで胴体を真っ二つに斬られました。
週刊少年ジャンプ2019年43号 鬼滅の刃 第175話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
死亡間際に刀を赫く染めた時透無一郎
週刊少年ジャンプ2019年43号 鬼滅の刃 第175話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
胴体を真っ二つにされてしまっても、時透の手は刀を握り続けます。
悲鳴嶼と不死川をここで死なせるわけにはいきません。
2人を守りたい一心で、時透は渾身の力を込めて刀を握りしめます。するとその刃が赤く染まっていきました。
週刊少年ジャンプ2019年43号 鬼滅の刃 第175話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
赤く染まった刀は、鬼への強力な武器。黒死牟の体は強張り、内臓を灼かれる様な激痛に見舞われます。
更に玄弥も残った力を振り絞って血鬼術を使い、再び黒死牟の体の固定に成功しました。
こうして鬼殺隊側に大きく流れが傾きます。
最後は黒死牟の頸を捉えた悲鳴嶼の鉄球を不死川が更に剣で叩き込み、頸はついに落下。
2人の日輪刀がぶつかった衝撃で赫刀化し、黒死牟へのとどめの一撃となったのです。
一度は頭を再生する黒死牟ですが、時透の刀で刺されていた部分から体が崩れ始め、消えていきました。
時透無一郎の最後
時透無一郎の死亡シーン
時透の死亡の瞬間は描かれてはいませんが、死亡直前の姿は黒死牟の目にしっかりと焼き付いています。
時透の姿は、とても胴体を切断されているとは思えないほど凄みに満ちたものでした。
週刊少年ジャンプ2019年43号 鬼滅の刃 第175話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
やがて刀を赤く染めて黒死牟にダメージを与えた時透は、刀を握っていた右腕も黒死牟によって斬り落とされました。
しかしこの時、既に時透は絶命していたのです。
黒死牟戦が終わりを迎えると、時透の傍らで悲鳴嶼が涙を流しながら言葉をかけていました。
週刊少年ジャンプ2019年47号 鬼滅の刃 第179話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
「お前たちのお陰で勝てた・・・。必ず無惨を倒して其方へ行く。安心して眠れ。」
時透は仲間を守るため、とても14歳とは思えないような戦いぶりを見せ、この世を去って行きました。
そんな時透の気質を早くに見抜いていたのが、双子の兄の優一郎でした。
当時11歳だった兄は、鬼の攻撃で息を引き取る寸前に、時透にこう伝えていたのです。
「お前は自分ではない誰かのために無限の力を出せる、選ばれた人間なんだ。」
鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用
兄との再開
時透は、双子の兄の優一郎と、あの世で再会を遂げます。
ところが、久しぶりに会う兄の口調は辛辣なものでした。
週刊少年ジャンプ2019年47号 鬼滅の刃 第179話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
「こっちに来るな。戻れ‼︎・・・こんなところで死んでどうするんだ。無駄死にだ。何の為に生まれたのか分からないじゃないか。」
非難の言葉を向ける兄に対して、時透は自分が幸せになる為に生まれてきたこと、自分が幸せだったことを訴えます。
家族四人で暮らしていた時のこと、一人になってからも新たな仲間と過ごしていた時のこと。
時透には数え切れないほどの幸せな瞬間がありました。
「仲間の為に命をかけたことは後悔していない。兄さんだけは無駄死になんて言わないで。」
そう告げる時透に、兄の優一郎が謝ります。
「ごめん・・・分かっているよ。だけど俺は無一郎に死なないで欲しかったんだ。」
週刊少年ジャンプ2019年47号 鬼滅の刃 第179話©吾峠呼世晴/集英社 より引用
兄はただ、大切な弟の幸せを願っていただけだったのです。
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