甘露寺蜜璃の隊服は縫製係の罠!でも本当の理由は古事記にある

恋柱こいはしら甘露寺蜜璃かんろじみつりは、鬼殺隊で唯一胸をあらわにした隊服を着ています。

これは甘露寺の個人的な趣味では決してありません。

甘露寺のセクシーな隊服は、鬼殺隊の縫製係・前田まさお(あだ名:ゲスメガネ)の陰謀だったのです。

この記事では、甘露寺蜜璃だけが胸をあらわにした隊服になった経緯を詳しく解説しています。

また隊服を変えればいいのに、甘露寺が胸をあらわにした隊服を着続ける知られざる理由も紹介しましょう。

鬼滅の刃の物語の奥深さに、驚くこと間違いなしです。

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甘露寺蜜璃が胸をあらわにした隊服を着る理由

鬼滅の刃 恋柱 甘露寺蜜璃

鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

鬼殺隊とは、生身の人間でありながら不死身の鬼と戦う剣士。

そんな常に危険と隣り合わせの隊員が身にまとうのが、特殊な繊維で作られた隊服です。

通気性は良いが、濡れにくく燃えにくい。また雑魚鬼の爪や牙では引き裂くことができない強い糸でできています。

そもそも、体を守るために着ている隊服ですから、肌を露出するなんてことはあり得ません。

しかし鬼殺隊でただ一人、心臓という急所に最も近い「胸」をあらわにして戦う女性隊員がいました。

それが鬼殺隊の最強剣士の1人、恋柱・甘露寺蜜璃です。

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甘露寺蜜璃の隊服は縫製係の陰謀

鬼滅の刃|初めて隊服を着て見せる甘露寺蜜璃

鬼滅の刃 外伝©平野稜二/集英社 より引用

初めて隊服を支給されたとき、甘露寺はさすがに「サイズが合っていない」と感じていました。

しかしその疑いを真っ向から否定し、「ドンピシャです」と言い切った男がいました。

それは鬼殺隊の縫製係である前田まさお、あだ名は「ゲスメガネ」です。

素直な性格の甘露寺は、女子は全員このデザインの隊服なのだと信じこみます。

甘露寺蜜璃の隊服の秘密

鬼滅の刃12巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

しかし甘露寺は初めて参加した柱合会議ちゅうごうかいぎで、普通の隊服を着た蟲柱むしはしら胡蝶こちょうしのぶの姿に驚きます。

実は胡蝶しのぶもゲスメガネこと前田から、同じデザインの隊服を渡されていたのです。

しかし根が短気な胡蝶は静かに切れました。

前田の目の前で、胡蝶は隊服に油をかけ、マッチで火をつけ燃やしたのです。

前田は「ちくしょう〜」と悔し涙を流しながら、その場に崩れ落ちています。

その事実を知って驚く甘露寺に、胡蝶は「マッチと油を貸しますよ」と笑顔で対応。

可愛い外見とギャップのある胡蝶の行動に、甘露寺もびっくりしたようです。

縫製係・前田まさおのゲスエピソード

鬼滅の刃|ゲスメガネ 前田まさお

鬼滅の刃21巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

前田まさおは確かな技術を持った縫製係ですが、女性隊員に露出の高い隊服を仕立てるゲス野郎です。

女性隊員へのセクハラ行為がバレ、風柱・不死川実弥しなずかわさねみに怒鳴られチビッたこともあります。

しかしそれにも懲りずに、栗花落つゆりカナヲ隊員のキュロットパンツを徐々に短くしていたようです。

この縫製係の前田の陰謀にまんまとハマった甘露寺蜜璃ですが、嫌なら着るのをやめればいいだけのこと。

でも、甘露寺は絶対に隊服を変更することはありません。

その理由は、鬼滅の刃が作られた物語の背景に隠されていたのです。

甘露寺がそれでもセクシー隊服を着る本当の理由

鬼殺隊の縫製係であるゲスメガネ前田の陰謀で、甘露寺の隊服だけがセクシーなことになってしまった。

この事実を知りながらも、甘露寺は胸があらわになった隊服を着るのをやめませんでした。

その理由は、鬼滅の刃は古事記の日本神話をベースに作られた物語という背景があるからです。

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鬼滅の刃と古事記は深イイ関係

鬼滅の刃のタイトル候補

鬼滅の刃1巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

鬼滅の刃は古事記の日本神話がベースになっていると考えられています。

その大きな理由の1つが、鬼滅の刃のタイトル候補のエピソードです。

タイトル候補の中には「鬼狩りカグツチ」「炭のカグツチ」とあります。

実は、カグツチとは古事記に登場する火の神「火之迦具土神ヒノカグツチノカミ」のことです。

この火の神こそが、「ヒノカミ神楽」を使いこなす炭治郎を象徴していると考えられます。

そして注目すべきは、古事記の中には甘露寺と同じように胸をはだけた女神が登場するのです!

胸をはだけたセクシー女神!天宇受売

日本最古の書物と言われる古事記には、たくさんの個性的な神様が登場します。

その中で甘露寺蜜璃と同じように、胸をはだけて、柔らかい体で神楽を踊る女神がいます。

その名は  天宇受売あめのうずめ  といい、天照大神あまてらすおおみかみ  が天の岩戸に引きこもった際に大活躍した女神様です。

では。甘露寺にそっくりな天宇受売がどんな女神様なのかをご紹介しましょう。

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「天の岩戸」で大活躍!天宇受売

伊勢神宮を初め、日本の多くの神社に祀られる太陽の神こと天照大神。

その昔、天照大神は弟・須佐男のヤンチャぶりに怒り、岩戸(岩でできた洞窟)の中に引きこもりました。

すると世の中は真っ暗!神々たちは話し合い、なんとか天照大神を岩戸から連れ出すために作戦を立てます。

それは岩戸の外で祭りを行い、楽しそうにすることで天照大神をおびき出そうというもの。

そうと決まれば、まずは祭りに必要な鏡と勾玉を鍛冶屋に作らせ準備を整えます!

そして朝がきたかのごとく鶏に「コケコッコー」と鳴かせて、祭りをスタートさせたのです。

祭りのために一肌脱いだ天宇受売

天宇受売命は胸を露わに踊る女神様

祭りで天照大神をおびき出すなら、盛り上がらないと話になりません。

そこで抜擢されたのが、天宇受売あめのうずめという女神です。(「みこと」は神の呼び名につけた敬称)

天宇受売あめのうずめは胸をあらわに、桶を踏み鳴らし、ストリップショーさながら踊り狂います。

しまいには胸どころかパンツまで下ろすもんだから、八百万の神がどっと大爆笑!!

湧き上がる笑い声に、引きこもっていた天照大神が思わず岩戸を少し開いてしまいます。

天照大御神は笑い声につられて岩戸を開けてしまう

天宇受売あめのうずめは天照大神に「あなたより素晴らしい神様がいらっしゃたので、踊ってます」と嘘をつきます。

さらに渡されたを見た天照大神は、自分の眩い光を「自分より素晴らしい神」と勘違い。

天照大神が思わず岩戸から身を乗り出したところ、腕っ節のいい別の神が岩戸を閉じることに成功。

こうして天宇受売あめのうずめのおかげで天照大神を岩戸からおびき出し、この世に光が戻りました。

甘露寺蜜璃と天宇受売の驚きの共通点

恋柱・甘露寺蜜璃と「天の岩戸」で大活躍した天宇受売あめのうずめ

この二人には、胸をはだけた衣装を着ている以外にも驚くような3つの共通点があります。

1:柔かな体で踊るのが得意
2:そもそものルーツが強い女
3:鍛冶屋と深い繋がりがある
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1:柔かな体で踊るのが得意

鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

甘露寺蜜璃の特徴は、胸をあらわにしたセクシー隊服だけではありません。

甘露寺の日輪刀は新体操のリボンのように長く、しなやかになびく独特な形をしています。

下手をすると自分を切ってしまいそうなその刀で、甘露寺はまるで踊るようにに剣を振るいます。

隊員達への稽古では、レオタードを着て踊らせ、力ずくの柔軟をさせるほど、踊りと柔軟が甘露寺は得意なのです。

あまのいわと

あまのいわと  赤羽末吉, 舟崎克彦/あかね書房 より引用

天宇受売あめのうずめ  は日本最初の踊り子であることから、神楽の神としても崇められています。

その踊る姿は、胸まではだけた衣装でストリップショーさながら。

また首から長くて細い帯のようなものが、リボンのようになびいています。

甘露寺が戦う姿は、岩戸の前で踊り狂う 天宇受売あめのうずめ  とぴったりイメージが重なります。

2:そもそものルーツが強い女

鬼滅の刃14巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

甘露寺蜜璃の見た目は華奢ですが、恐ろしいほどの怪力です。

筋肉の密度が普通の人の8倍もあるため、1歳2ヶ月で15Kgもある漬物石を持ちあげたほど。

その怪力の源となるのは、底なしの食欲。相撲取り3人分以上をペロリと平らげます。

そんな強く生まれついた甘露寺は、自分を守ってくれる強い殿方と結婚するために鬼殺隊に入ったのです。

しかし強いのは甘露寺だけではありません。

天宇受売あめのうずめ  も強い女だったことが、古語拾遺こごしゅうい  (平安時代の歴史書)に記されています。

実は、 天宇受売あめのうずめ  の名前の宇受売うずめ 」は「強女 (オズメ) 」に由来しているのです。

甘露寺蜜璃も天宇受売も負けず劣らず強い女だったのです。

3:鍛冶屋と深い繋がりがある

刀鍛冶の里と甘露寺蜜璃

鬼滅の刃13巻©吾峠呼世晴/集英社 より引用

甘露寺が初めて大活躍するのは、刀鍛冶の里での戦いです。(鬼滅の刃12~15巻)

日輪刀を作る刀鍛冶の住む里が鬼に襲われ、柱である甘露寺が炭治郎と共に戦っています。。

刀鍛冶とは、鍛冶屋の一種です。鍛冶屋とは金属を鍛錬して製品を作る職人のこと。

実は、天宇受売あめのうずめも鍛冶屋と深く関係しています。

それは「天の岩戸」の祭具である鏡と勾玉は、天の鍛冶屋が作ったものだからです。

その祭りで踊り狂い、天照大神を岩戸からおびき出したのが天宇受売あめのうずめ

甘露寺蜜璃も天宇受売あめのうずめも、鍛冶屋と深い繋がりがあるという点で共通しています。

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甘露寺蜜璃の隊服には実は深い意味がある

たくさんの魅力的な登場人物が登場する「鬼滅の刃」。

中でも一際目をひく、胸をはだけた隊服を着た甘露寺蜜璃は、古事記に登場する天宇受売あめのうずめと思わぬ共通点がありました。

・胸をはだけた衣装
・体が柔らかく踊りが得意
・「強い女=オズメ」に由来している
・鍛冶屋と特別な縁がある

これは単なる偶然とは考えにくいです。

実際に胡蝶しのぶは胸のはだける隊服を焼き捨てて、普通の隊服を着ています。

甘露寺だけがわざわざ、恥ずかしい思いをしながらセクシー隊服を着続ける理由はないからです。

実は鬼滅の刃には、他にも古事記にまつわるエピソードがたくさん隠されています。

興味がある方はこちらの記事をご覧ください。新たな発見に驚くこと間違いなしです。
知れば100 倍面白い!鬼滅の刃と古事記の驚きの共通点

【古事記とは?】
古事記とは、712年に完成した日本最古の歴史書。天武天皇が日本の歴史を後世に伝えるために作らせたものです。天才的な記憶力を持つ稗田阿礼ひえだのあれが、それぞれの豪族の家に残っている日本の歴史書を暗記し、太安万侶おおのやすまろがまとめてできたものが「古事記」です
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