呪術廻戦に登場する沙織 (さおり) ちゃんは、釘崎野薔薇が小1の時に東京から越して来た7つ年上のお姉さん。
幼い釘崎を非常に可愛がってくれましたが、沙織ちゃん一家は村人からの嫌がらせにあい、村を追い出されてしまいます。
この記事では、釘崎野薔薇の憧れの人である沙織ちゃんについて詳しく解説しています。
どうぞ最後までご覧下さい。
【呪術廻戦】沙織 (さおり) ちゃんと釘崎野薔薇の出会い
作品中に沙織 (さおり) ちゃんと言う名前が初めて登場したのは、原作第4話でのこと。
釘崎野薔薇の過去の回想シーンで名前のみの登場でしたが、アニメ化された際には第3話ではっきりとその姿が描かれました。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
釘崎野薔薇が沙織 (さおり) ちゃんに出会ったのは、小学1年の時。
それは沙織ちゃんが東京から村に越して来た日のことでした。
釘崎がその家の前を通りがかった時、車から降りて家の階段を登る沙織ちゃんをたまたま目にしたのです。
お人形の様に可愛い顔をした沙織ちゃんに、釘崎の目は釘付け。
沙織ちゃんは7つも年上の中学2年でしたが、ほどなくして釘崎は家に遊びに行く様になります。
沙織ちゃんはいつも家にいました。
呪術廻戦15巻 ©芥見下々/集英社 より引用
【呪術廻戦】沙織 (さおり) ちゃんに憧れる釘崎野薔薇
釘崎野薔薇の変化に気がついたのは、幼馴染のふみでした。
男子を圧倒するほど腕白だった釘崎は、沙織ちゃんの影響によって上品さを身に付け始めたのです。
呪術廻戦15巻©芥見下々/集英社 より引用
聖母の様に優しかった沙織ちゃんは、釘崎を妹みたいに可愛がってくれました。
ある寒い冬の日には、ソファーと暖炉のある広いリビングで、紅茶や見たこともないお菓子をご馳走したりもしています。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
釘崎にとって沙織ちゃんの家は、まるで外国。自分の家とは全く異なる別世界でした。
そしてそんな素敵な家で暮らしている優しくて綺麗な沙織ちゃんは、釘崎にとって憧れの存在だったのです。
しかし世の中には、自分との違いを受け入れられない人もいます。
【呪術廻戦】沙織 (さおり) ちゃんが村を追い出されたわけ
呪術廻戦15巻©芥見下々/集英社 より引用
釘崎野薔薇にとって憧れのお姉さんだった沙織ちゃんですが、やがて村から追い出されてしまいます。
原因は村人からの陰湿なイジメでした。
初めのうちは仲間外れ(村八分)の状態でしたが、徐々にエスカレート。
終いには家の周りに出入りが出来ないくらいに雪を積まれたり、車に落書きや投石をされていました。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
なぜこうなったのか、その理由には2つのこと(①金持ちでよそ者 ②父親の仕事)が絡んでいました。
理由①金持ちでよそ者だったから
東京から引っ越して来た沙織ちゃんの一家は明らかに裕福で、優雅そのもの。
暖炉のある大きな家に暮らし、車はベンツを思わせる外車のミニバンでした。
さらに沙織ちゃん一家の身なりや言葉遣いは上品な上に、田舎では味わえない様な珍しいお菓子まで食べています。
仲間意識の強い村の人達にとって、沙織ちゃん一家はあまりに自分達と違いすぎたのです。
「東京から来たからって気取ってるんじゃねー」と、やっかみがエスカレートしていったのかもしれません。
しかし、より深刻だったのはもう一つの理由です。
理由②父親が仕事で嫌われた
原作がアニメ化された時に判明したのが、沙織ちゃんの父親の仕事です。
「田舎者を馬鹿にしていると、勝手に被害妄想を膨らませて、沙織ちゃんを追い出した」
回想シーンでの釘崎のこの心のセリフに合わせて、沙織ちゃんの父親の仕事に関係する様な映像が次々と現れたのです。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
役場らしき建物の玄関で村の人達に何かを伝えている男性の姿。そしてそれを離れたところで見ている沙織ちゃんらしき少女とその母親。
北州道路延長反対という看板を掲げて集まっている人々、何かを指差す多くの手。。。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
沙織ちゃんの父親はどうやら道路工事を推進する立場にあり、反対派の説得という難しい仕事を任されていた様です。
そのため、工事に反対する村人からは執拗な嫌がらせを受け続け、最終的には村に居られなくなった可能性が高いのです。
【呪術廻戦】通じ合う沙織 (さおり) ちゃんと釘崎
呪術廻戦 15巻©芥見下々/集英社 より引用
村から追い出される形となった沙織ちゃんを見送ったのは、釘崎野薔薇とふみの2人。
その時の釘崎は顔をベチャベチャにしながら、ふみが衝撃を受けるほどの大泣きをしていました。
沙織ちゃんと釘崎は連絡先を交換していなかったこともあり、その後のやり取りは途絶えています。
しかし東京に上京して来た釘崎の頭の片隅には、いつも沙織ちゃんの存在がありました。
そして東京に戻ってからの沙織ちゃんも、同様の気持ちを抱いていた様です。
そんな2人は渋谷事変が起こっている最中に、偶然にもお互いのことを考えていたのでした。
【呪術廻戦】出版社に勤務していた沙織 (さおり) ちゃん
呪術廻戦 15巻©芥見下々/集英社 より引用
釘崎野薔薇が渋谷事変に巻き込まれていた頃、日付の変わったオフィスでは沙織ちゃんが働いていました。
社会人となっていた沙織ちゃんはどうやら出版社勤務。
締め切りに追われ、目の下にクマを作りながらパソコンに向かっていました。
ふと釘崎のことを思い出した沙織ちゃんは、一緒に残業をしていた先輩に当時の話をしています。
一人っ子だった自分に妹ができた様で嬉しかったこと、慕ってもらいたくて無理に背伸びをしていたことが明らかになりました。
【呪術廻戦】引越はスピ系だった沙織 (さおり) ちゃんの母の思い付き?
呪術廻戦 巻©芥見下々/集英社 より引用
中2の時に田舎に引越した理由について「転勤?」と聞かれた沙織ちゃんは、この様に答えています。
「いや うちの母 オーガニックでスピリチュアルなやばい女なんで・・・なんとなく察したわ」
引越をした理由は、オーガニックでスピリチュアル好きな母親が原因だと沙織ちゃんは捉えていますが、これには疑問が残ります。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
もし引越の原因が、母親のオーガニック好きがエスカレートした結果だったら、庭に畑がある様な、もっと自然の中での暮らしを選ぶ様に思えます。
また、引越がスピ系の母親の一時の気まぐれによるものだったとしたら、きっと家なんか買わずに借りているはず。
この村は盛岡まで4時間という立地。知り合いも無しに、思い付きだけで移り住むとはとても考えにくいのです。
【呪術廻戦】釘崎野薔薇の出身地を特定!盛岡まで4時間のあそこ
斎藤さん親子は沙織 (さおり) ちゃんと母
呪術廻戦 0巻©芥見下々/集英社 より引用
呪術廻戦0巻の第3話では、霊に取り憑かれていることを夏油に相談している「斎藤さん」親子が登場しています。
「刺すような視線を常に感じる」「肩が重く息苦しくなる時がある」「よく犯される夢を見る」
これらの呪霊による症状に苦しんでいたのは娘で、彼女を夏油の所に連れて来たのは母親でした。
スピリチュアルに詳しい母親、スピリチュアルをうさんくさいと感じている娘、そして娘の顔立ち。
これらの設定から、この「斎藤さん」親子が沙織ちゃんとその母親ではないかと言われています。
この沙織ちゃんが夏油と接点を持っていたことが、今後どの様に影響して行くかが楽しみです。
【呪術廻戦】満開の桜を見る沙織 (さおり) ちゃんの謎
沙織ちゃんについては、1点だけ謎が残ります。
それがアニメ第1期のオープニング映像でのシーンでした。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
満開の桜に彩られた美しい駅のホームに、沙織ちゃんと釘崎野薔薇が立っています。
これは一体何を意味しているのでしょうか。
更に、似た様なシーンがアニメ第1期17話に登場しています。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
そしてこちらの映像では、全く同じ構図ながら釘崎の姿はありません。
桜の花びらが美しく舞い落ちる中、沙織ちゃんは微笑んでいました。
呪術廻戦 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 より引用
これらの映像が何を暗示しているのか現段階ではよく分かりませんが、願わくば沙織ちゃんと釘崎の喜びに溢れた再会シーンが見たいものです。
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