今すぐに美味しい玄米を炊きたい!
玄米はしっかり浸水して炊かないと固くなるけど、待っていられない。
そんなとき、圧力鍋なら浸水時間0分でふっくら美味しい玄米が炊き上がります。
ただし、圧力鍋さえ使えばいいわけではなく、「とぎ」と「炊く時間」にちょっとした工夫が必要です。
この記事では、時短でも圧力鍋でふっくら美味しい玄米を炊く方法を紹介しています。
あっという間に香り豊かな美味しい玄米ご飯が炊けますので、参考にしてください。
時短で玄米を美味しく炊く道具と材料
玄米にはぬかがあるため、白米に比べて吸水に時間がかかります。
夏なら6時間、冬なら12時間ほどしっかり浸水させないと、固くてボソボソした玄米ご飯になってしまいます。
ところが、圧力鍋なら浸水なしで、玄米をふっくらと美味しく炊けるんです!
玄米を時短で美味しく炊くのに必要な道具と材料はこちらです。
必要な道具 |
・金属製のザルとボール ・泡立て器 ・圧力鍋 |
必要な材料 |
・玄米 3合(450g) ・水 680cc ・天然塩 3g ※水は玄米の重さの1.5倍が目安 |
お米の計量カップを使う時は、すり切りで。お米1合は150g前後です。
美味しく玄米を時短で炊くには、圧力鍋つ使う以外に2つのポイントがあります。
1:玄米に傷をつけるように「とぐ」
2:加熱時間を少し長くして「炊く」
それぞれ詳しく解説しますね。
浸水なしでも玄米がふっくらする「とぎ」
かたい玄米をふっくらと美味しく炊くには、どれだけ水を吸わせられるかにかかっています。
ただでさえ白米より吸水しにくい玄米。
浸水しないなら、炊飯中の短い時間にできるだけ水を吸わせる工夫をしましょう。
それには、玄米の表面に傷をつけるようにしっかりと「とぐ」ことです。
もっとも大事なポイントなので、詳しく解説します。
玄米は「とぐ」と水を吸いやすい
玄米はかたくて繊維質が豊富な「ぬか」に覆われています。
この「ぬか」が水を吸いにくくしているので、しっかりといで傷を入れましょう。
ただ「とぐ」のではなく、この「しっかり」に意味があります。
それは、金属製のザルに玄米をこすりつけて、ぬかの表面の繊維質を細かく切るんです。
この切れ目から炊飯中にたっぷり水が入りこみ、浸水しなくてもふっくら炊き上がります。
玄米は固いので、思い切りといでも割れません。ご安心ください。
「とぎ」は玄米が美味しくなる魔法
玄米はまずい。
そう感じる理由の1つに、玄米特有の臭いがあります。
この玄米臭さの原因は、表面に付着しているの酸化したぬかです。
玄米は保存期間が1年と長いのですが、収穫から時間が経つほどに酸化は進みます。
ところが、しっかりとぐと玄米臭さは驚くほどなくなり全く別物に!
炊きたてを頬張ったとき、口いっぱい香ばしいかおりがに広がるようになります。
玄米の美味しさを引き出すとぎ方3step
玄米の美味しさを引き出すには、しっかり力強くとぐこと。
この方法でといだとき、出てくる茶色い「にごり」にビックリしますよ。
食感と味が変わるというのも目で見て納得です。
1:汚れを軽く洗い流す

玄米をボールに入れて水を注ぎ、軽く混ぜます。玄米は浮きやすいので、手で沈めます。
浮いてきた汚れは取り除きましょう。
2:泡立て器で力強くかき混ぜる

玄米をザルに入れて水を切り、泡立て器で100回ほど混ぜ続けます。
やや強めに玄米をザルに擦り付けるようにするのがポイント。
素手だと指先に細かい傷がついたり冬場は水が冷たいので、泡立て器がオススメ!
3:にごりが出なくなるまですすぐ

混ぜ終わって水をそそぐと、白くにごります。
にごりの正体は玄米表面の酸化したぬか。これこそ玄米臭さの原因です。
にごりがなくなるまで流水で玄米をすすぎ、しっかり水を切ります。
浸水なしの玄米を圧力鍋でふっくら炊く
しっかりと玄米をといだら、あとは圧力鍋で美味しく炊くだけです。
手順はたった3つだけで、火加減の調整もすごく簡単!
ただし、時間が重要なのでコンロのタイマー機能を使うか、時計でしっか測りましょう。
玄米が芯までふっくらする加熱時間
浸水していない玄米を、しっかり浸水した玄米と同じように炊くと固いままです。
だから浸水した玄米を炊くときより、5分だけ加熱時間を長くしてみましょう。
すると中までしっかり火が通り、芯までふっくらした玄米に早変わり!
私の使っている圧力鍋は、浸水した玄米は20分で美味しく炊けます。
だから、浸水してない場合は5分長くした25分で炊いています。
圧力鍋によって加熱時間は多少前後すると思われますので、25分を目安に調整してみてください。
それでは1つずつ手順を解説していきます。
圧力鍋で浸水してない玄米を炊く3step
1:圧力鍋に材料を入れる

浸水させた玄米をザルでしっかり水を切って圧力鍋に入れ、水680ccと天然塩3gを加えます。
※精製塩はしょっぱいばかりで旨味がないので、天然塩がオススメです。
2:最初は強火にかける

しっかりと蓋をしめ、圧力を調整できる鍋は高圧に設定し、強火にかけます。
ポイントは火が鍋底から出ないこと。
鍋底全体に火が勢い良く当たってればOKです!
3:圧がかかったら弱火にする

加圧状態になってシューシューと音がし始めたら、弱火にして25分炊きます。
ここでの弱火は、圧が保てる最小の火加減で大丈夫です。
火を止めたら自然に圧が抜けるのを待ちましょう。だいたい15分程度です。
炊いた玄米をさらに美味しくする2step
圧力鍋の蓋を開けたら、玄米の美味しそうな香りが広がります。
幸せな気持ちに包まれたら、食べたいのをグッと我慢!
炊きたて玄米を、もっと美味しくする一手間をかけましょう。
1:圧が抜けたら蓋を開ける

圧が抜けたのを確認したら蓋を開けます。
玄米が美味しく炊けている場合、表面に小さな穴がたくさん空いています。
これこそ玄米にムラなく火が通っている証拠です。
2:底からふっくら返す

しゃもじで玄米に十字の切れ目を入れ、底から手早く返しましょう。
このようにほぐすことで、熱や水分がより均等になります。
玄米が固くなることも防げ、ふっくらした仕上がりになりますよ。
時短で美味しく炊ければ玄米は身近になる
玄米を美味しく炊こうと思ったら、浸水に長い時間が必要です。
でも、今すぐ炊きたい!
そんな時、圧力鍋なら浸水せずにふっくら美味しい玄米が炊き上がります。
しっかり「とい」で加熱時間を「5分長く」するだけで、浸水せずに美味しい玄米が炊けるなんて魔法のようです。
プチプチと心地よい歯ごたえがありながら、ふっくら香ばしい玄米に仕上がります。
この炊き方を知ってから、私にとって玄米がずっと身近になりました。
実は、時短で炊いても美味しい玄米ですが、浸水させると最高に美味しくなるんですよ。
炊き方を使い分けることで、玄米を続けることが楽しくなると思います。
詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
圧力鍋で玄米を炊く方法|最高に美味しくなる「とぎ」と「浸水」の秘密